ようこそ、いらっしゃいました、優しいストレンジャーさん


Welcome here kind stranger… の貴重なオリジナル原画。ポールのお家に初めてお邪魔したとき、「ほらっ」って言って、ポールにこの原画をひょいと手渡され、びっくりしたのだった。うわわわわっっ! 貴重なペインティング。

感動。オリジナルの原画を本人が持っただなんて素敵だよね。これオークションに出したら…幾らになるんだろうか(笑)500万付ける人いるんじゃないかな。私も50万くらいなら…買っちゃうかもしれない。30万ならすぐ買う(笑)…っていうか、くれないかな、私に。御大引退時に「ヨーコ,今まで世話になった。この絵はおまえにやろう」「御大!!(涙)」なんてね。で、私は速攻この絵をオークションに出し、アイルランドの田舎にコテージを買うのだった…

大きさは30cmx30cmくらいでオリジナルのビニール盤くらい。色がすごく鮮やかで感動した。

「The Lakes of Ponchartrain」は、ポールの看板曲とされるが、トラッド曲だ。しかもアイリッシュではなくアメリカの。ルイジアナに伝わる伝統曲。アルバム「Welcome Here Kind Stranger」に収録されており、歌詞の1節がアルバムのタイトルになっている。

歌詞は他愛のないもので旅人が地元の女性と恋に陥り結婚しようと申し出るが、娘にはすでに婚約者がいて拒否される、というもの。



ボブ・ディランによるポールヴァージョンのコピー。荒削りっぽいけど、それでも旅の哀愁がでていてなかなか良い。



そう、この曲のキーワードは旅の哀愁だよね。旅人を優しく受け入れる地元女性。普段都会で会えば見向きもしないタイプの女だろうけど、こういうところで親切にされると男はコロリとイってしまうのだった。そんな風に男はロマンに囚われた非常に面倒くさい生き物である。(参考図書:小野寺昭 ユーラシア漂泊、植村直己「極北を駆ける」)

一方、娘は娘で自分で人生をなんとかするわけでもなく、すべてをあるがままに受け入れる。そんな非日常を破る旅人があらわれる…旅人は地元の男なんかよりもうんと素敵に見えるのだろう。

メアリー・ブラックの息子のバンド、(そしていよいよロンドンのシェパーズ・ブッシュで公演することになった❤)コローナズもこの曲をカバーしてる。



そして圧巻はこの方。ピアノってのがやっぱりいい。ポールのヴァージョンと同じくらいすごいのはこの人かもね。Bringing It All Back Homeでの名演が忘れられない。



ポール・ブレイディ。この秋来日。この週末にチケットが発売になります。詳細はここ。

ポール・ブレイディの「WELCOME HERE KIND STRANGER」のCDはこちらでご購入いただけます。