出張DAY12: Riddu Riddu3日目 ついにマリ・ボイネを観る!

ナヌークが去って正直めっきり寂しいが、今日も頑張らねば。気合を入れるために朝6km走る。川に飛び込みたいところだけど、カウスティネンみたいに流れが穏やかじゃないので、それは無理。この村…というか集落は谷の合間にあるので、正直高低差アップダウンが激しく走りにくい。荒川土手の方がいいなぁ!   しかも良さげな牧歌的な道はみんな個人宅に続く私道。なのでメインの車道を走る。アスファルトは端っこが割れていてつまづきそうになる。田舎道なんてこんなもんだよね。むしろ普段使ってないのに綺麗に舗装されてメンテもバッチリの荒川土手の方が異常かも。もっともあそこは都内縦断用非常道路も兼ねているからメンテも大事なんだろうけど。

今日は実は超ハードスケジュールなのだ。今日の深夜のコンサートが終わった2時過ぎに知らないバンドの連中とトロムソの空港まで輸送される。そこからオスロに飛び、4時間くらい待ったあとダブリンへ飛ぶ。で、そこから空港バスで、ダブリンの街には出ないで直接コークへ行く。だいたい3時間半くらいか?    移動は大変だけど、まぁ、座ってりゃいいだけなので嫌いではない。

今日はまずはフィルムのスクリーニング・イベント。グリーンランドの伝説のバンドSumeのドキュメンタリー。「Sound of Revolution」70年代に活躍したグリーンランド語で歌うグループで、グリーンランドの自治権獲得に大きな影響を与えたと言われている。本当に考えさせられるドキュメンタリーで、いったいあの頃と今は何が変わったのか、とか。結局何も変わってないんじゃないか、とか。最後の方にナヌークのエルスナー兄弟が出てきてSumeのカバーを歌うんだ。もちろんDVDで一回見ているけど、ここで見るのはまた格別!  音声を担当したジョンさんによる挨拶もあり。東京でもやりたいなぁ!


土曜日の今日、フェスティバルは最高潮。あちこちでワークショップやら何やら行われている。
今日のコンサートはまずはスモールステージでYann Tiersenというなかなかユニークなユニット。ちょっとアンビエントを狙った感じ。

そしてトゥヴァのChirgilghin。かっこいい!!
熱心に聞いているサーミの男の子。
グリーンランド・ブースの前にはこいつが出来上がって立ち上がっていた。

カメラを向けたら笑ってくれた可愛い子たち。

そして続くのは、ヨイクのユニットって感じのLuohtemohkit。かなり牧歌的な感じで、みんなまったりと聞く。

続くはモンゴリアン/ポーランドの混合バンド、 Urna & Kroke。彼女のボーカルは雰囲気があってとても良いが、バンドが弱いかなぁ。

そしてついに女王様登場!  Mari Boine 今回はなんと自分のバンド、そしてゲストにフローデ・フェルハイムさん  (フローデさんについてはハーモニーフィールズさんのこのページを参考に。http://www.harmony-fields.com/a-ff/index.html)これがめちゃくちゃ良い!
フローデさんもたっぷりフィーチャーされて偉いかっこいい!!!



実は今回のフェスのトリはオーストラリアのアボリジニのグループ、EAST JOURNEY YOUTHだったんだよね。でも私にとってはここでオーストラリアのバンドを観るよりは、ヨイクの女王様を見れて超ラッキーだった!!   しかしメインビルのキャンセルでさぞパニクっただろうに、ここの主催者ウルトラC!!  すごい!(ちなみにすごい美女です。本当にこっちのフェスティバルのプロデューサーは女性が多い)

なんというか佇まいが、ちょっとメアリー(・ブラック)みたいだった。バンドもすっごい高い感じ…とかいうと嫌味に聞こえるかもだけど…なんというか誰一人として絶対に替えが利かない感じ。なんかここへきてやっと東京のホール公演に耐えるものを見た感じ…とかいうと嫌味だな…すみません、見てすぐ書いてるので、ちょっと興奮気味ですが、なんというか神々しいというか、他とはスケールが全然違いました。いや〜いいもの見たわ。

しかし謎だ。札幌ジャズはきっと予算があって呼べたんだろうけど…あの時、なぜ東京が飛ばされたのか、なんか分かるような気がした。彼女、メアリーと同じ歳だと思うんだけど、もうきっと日本には来ないだろうな。縁があったら一緒に仕事してみたかったが…ま、いいか。私にはメアリーがいたし。何れにしても本当に素晴らしかった!!!