映画「サンローラン」を観ました

「サンローラン」試写で拝見しました。ありがとうございます。しかしフランス人というのはイヴ・サンローランが大好きなんだね。この映画、フランスで大ヒットだそうですよ。っていうか、いただいた資料を読んで知ったんだけど、サンローランの映画って今までにたくさん制作されているのよね。一番近いところでサンローラン財団公式認定という「イヴ・サンローラン」。そして本人が出演しているドキュメンタリーなどなど。どれもフランスで驚異的なヒットとなっているらしい。

今回私が観た「サンローラン」は彼が最も華やかだったといわれる10年にスポットをあてて制作された映画。公認じゃないことをいい事に(笑)かなりつっこんだショッキングな内容の作品となっている。

しかし…私がいけないんだが、サンローランのことを知らなすぎだよな。戦争で精神を病んでしまったこと、自身のヌード写真を広告に使ったこと、ゲイだったこと、白人ではないモデルを使うことについても積極的だったことなど(そういやクロクロもそうだったんだよね。さすがフランスだよなぁ!)とにかくそういう情報が分らなかったから、盛り込まれたエピソードも後で資料を読んで「あのシーンはそういうことだったのかー」と納得したりした。なので、ファッション関係の情報に疎いという自覚がある人には、wikiくらい読んでから観ることをお薦めする。

そして、またもやプレタポルテ、メゾンなんちゃら…みたいなファッション専門用語をすっかり忘れてしまった私。「ディオールと私」で、けっこう勉強したはずだったのに…ダメだよねぇ。究極的なところで着るものなんてユニクロでいいと思ってるから、すぐ忘れるんだわな。最近好きで着てる「極度乾燥」もファッションというよりは、あれは英語の意味も理解せず英語Tシャツを着ている日本人への私の嫌味メッセージであってファッションではないのだ。もっともSuper Dryはラインがしまっているから、着ると若くみえるのが気に入っているんだけど(笑)

そんなファッション音痴の私でもうなされたファッションに関する映画といえば、これがもう圧倒的に最高に良かったんだよね。あのビル・カニンガムじいさんの映画だったら何度でも観たい。あれこそ職業とは何か、社会の余裕とは何か、そして街の文化とは何かを教えてくれる素晴らしいドキュメンタリーだった。

…話がそれた。でもおそらく冒頭に書いたとおり、一番華やかだった時期のスキャンダラスな裏話満載だから、サンローラン好きには、3本のうちで一番刺激的な内容になっているのは間違いない。俳優陣はみんな熱演で、とくに本人役の方には圧倒されました。でも長さが長かったです、長かった。151分。いただいた資料に「無駄なシーンは1つもない」と言う主演俳優さんのコメントがありましたが… 私にはそこまで理解がいたらなかったです。

映画「サンローラン」は12月4日公開。



こっちは財団公式認定という映画「イヴ・サンローラン」すでにDVDも発売中。



そしてこちらがドキュメンタリー。これ観たいなー You Tubeで全部観れそうだけど、時間がないわ…