天使系ミュージシャン?

天使系とか呼んじゃってるんです…こういう綺麗な曲を書ける人。



過去にたくさんのミュージシャンと仕事してきましたが、いわゆる「天使系」と言えるのは、ティモとチーフタンズのデレク・ベルだけです…かね。

私が勝手に呼んじゃってるんですけどね。「天使系」って表現いいでしょ?
ちょっとイっちゃってる感じのミュージシャン。彼らはあまりにピュアであるために、外界との折り合いが難しい。

ミュージシャンによっては、あまりにその才能がありすぎるために、アル中になったり薬中毒になったり、家族からも見捨てられたり、暴力的になったり、破滅的な道を歩んでしまう人がいる。

もちろんこの二人においては、そんなことはまったくないのだけど…ティモもデレクも底なしに優しい人。

デレクもほんとに優しい人だった。時々楽屋でインド哲学の話をしてくれた。ツアマネをしてたイボンヌと私はよくそれをデレクの楽屋で聞かせてもらったっけ。繊細で、敏感な彼らは、いつもギリギリのところで生きているように見える。そんな儚い感じ。それを私は「天使系」と呼ぶ。神様が地上に送りこんできた特別な人たち。デレクは、そして本当に…天使にさらわれるように、ある日突然亡くなってしまった。

それにしても、こういう音楽を聞くと、どうか世界がティモにとって優しい場所でありますように、と願わずにはいられない。そして地球上にこういう音楽が、これからもどんどん産み出されるようにと願う。彼らの才能が、彼らの音楽が、私たち凡人をとりまく世界を少しだけ優しいものにしてくれる。

ティモ・アラコティラ来日公演は3月2日(水)南青山マンダラにて。

お酒やお茶を飲みながらゆったりとコンサートを楽しめる場所です。(左の写真参照)是非ご来場ください。詳細はこちら





このアルバムのジャケット写真、ティモの性格をよく捕らえている。カメラマンの人、さすがだなぁ! ジャケット撮影のロケで、おそらく急に降ってきた雨。マリアに自分の傘を指し掛けてあげて、自分は濡れている…という。


もとの写真はこんな感じらしい。ちょっと素敵。