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2015年11月15日日曜日

映画「マイコ ふたたびの白鳥」辛いけど、Goodな辛さ

映画「マイコ ふたたびの白鳥」を試写で拝見しました。ありがとうございます。

で、結果はというと… いや〜〜っっ、良かった! 必見です。是非皆さんも観て、観て〜!

なんといっても彼女本人がいい。ちょっと固い感じの発音(ロンドン風?)の英語を真剣なまなざしで話している彼女がとってもいいんです。なんていうか、私は強くて根性がある女の人が好きです。そういう人を見ていると自分もパワーをもらえる気がするから。いいなぁ、西野舞子さん。

15歳でロンドンに留学。ご両親は持っていた家と車を売って留学費用を工面してくれたのだという。19歳でノルウェーの国立バレエ団に入団し、25歳以降、現在までノルウェーの国立バレエ団のプリンシパル。30代の今、まだまだ若手にこの座はゆずれない。その彼女が出産し、産休からの復活で「白鳥の湖」を踊る…というのを、追っかけたドキュメンタリー。

ただでさえ大変なプリンシパルの座。それを狙って後輩たちもひしめいている。そんな中、白鳥の湖というハードルの高い演目での復活。大変なプレッシャーと戦う舞子さん。でもって何度も「これはチャレンジだ」と言う。そしてこのチャレンジは「Tough,  hardだけどGood」みたいな言葉が何度か出て来た。私も自分の仕事に照らしあわえて、妙に感情移入しちゃうよ。分かる。辛い。辛いんだけど、これはGoodな辛さだ、って何度も自分に言うの。きっと、どんな人でも仕事頑張っている人には、そういう経験あると思う。お母さんとのやりとりもいいし、キャリアウーマンだったというお母さん本人も相当恰好いい。

それにしても一言言いたいのは、私もノルウェーとかフィンランドとかに住んでりゃ、きっと産んでたね、って事。結婚はしない可能性の方が高いけど、子供は産んでも良かった。「こいつが父親でもいいかな」と思う相手は何人かいたし、ヨーロッパで出産すれば子供はヨーロッパ人にもなれるしね。体力的にも自信あるし、経済的にも不可能じゃない。でもこんな日本じゃ、とてもじゃないけど産む気にはなれませんわ。当然でしょう。

なので、舞子さん、ホントに素晴らしいと思うね。これからの輝く女性たちは、日本とかなんとかこだわらないで、どんどん海外に出て行って、自分の夢を1つとはいわず、全部実現させて頑張ってほしいと思う。ホント応援しますよ! 私は!

あ、あと、ノルウェーなんで北欧好きの方も必見。とくに夫婦で出産について話しあうシーンでノルウェー人の旦那さんが「We must go」一緒に頑張ろう、って言うのが素敵。「頑張ってね」でも「僕が頑張るよ」でもなく、「We」ってのがいい。「一緒に頑張ろう」って。

それから妊娠を打ち明けた時の同僚や舞台監督のリアクションもすごくいいです。社会全体に余裕があるんだよ、北欧はー

あと絶対に書いておきたいのは、バレエ団に相当信頼されてるんだね、この映画監督も、ってこと。ちなみに女性監督さんなんだけど、ものすごくリアルに舞台裏を捕らえている。ほんとに素晴らしいと思う。2016年2月公開。日本語のトレイラーがまだなかったので、英語のやつを貼付けておく。都内においてはヒューマントラスト有楽町、そして恵比寿ガーデンシネマにて。長さも70分。ちょうどいい感じ。お薦めです。