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2016年1月9日土曜日

多くの人は与えられた運命を自分のものとして受け入れてしまう、驚くほどに…


ガーディアンのこんな記事。
http://www.theguardian.com/books/booksblog/2016/jan/07/the-remains-of-the-day-by-kazuo-ishiguro-book-to-share

「わたしを離さないで」がTVドラマ化されるらしく「絶対に見るもんか」と思ってしまうのだが、はたしてどうなるだろう。一般にも広くイシグロが広まり、村上春樹みたいな大ベストセラーになるんだろうか。

「日の名残り」でも「私を離さないで」でも、感じたことだが、多くの人は与えられた運命を自分のものとして受け入れてしまう、驚くほどに…ということをイシグロの小説は言っていると思う。「ノンフィクションは事実を、フィクションは真実を描く」は、某探検家さんの名言だが、まさにそうだ。イシグロの小説は、見事に真実を描いていると思う。

が、このガーディアンのレビューのようにイシグロがはたして「自分の人生は自分で切り開きなさい」と言っているかは疑問だ。それは読者が考えることであって、作者が提示することではない。そこにイシグロの押さえた美しさがある。そういやイシグロ本人がなにかのインタビューで語っていたのだが、「わたしを離さないで」を読んだアメリカ人からは「なぜ彼らは人権のために戦わないのか」とか言う感想が出ちゃうそうだ… なんか分かる(笑)

このアメリカ人の意見は極端だと思うが、これは小説の中での話。小説で読み感動する分にはいいのだが、自分が生きていく上においては、日の名残りのスティーブンスみたいな間違いを犯しているとは誰も思いたくない。(いや、スティーブンスの生き方は間違いだとは私は思わない。そこに彼が「尊厳」を見つけ出していれば、それでいいのだ)

誰にでも与えられた運命は1つしかない。そこでどう生きるかは自分で決める。決めている、と誰もが思いたい。そしてそれは1度しか決められない。

だから諦めないで、自分の本当にやりたいこと。本当に愛する人。みんながもう少し自分の心に忠実になれば、この世の中は良くなると、わたしは思うのだが…

それにしても最近自分にはまったく別の人生があったのではないかと思う事がしばしば。
探検家に憧れています。こんなダウン買ってみた。ユニクロのバーゲンで5,900円。これで探検に行く!かは別として、この下は半袖Tシャツだけってのがかっこ良くっていいんではないかと思っている。もう少し筋肉つけたら行けるかな…