探検家はすごい

普段は浅草で人力車ひっぱってる阿部さんという極地探検家さん、どうやら氷に落ちて死にかけたものの助かったらしい。それにしてもすごいなぁ、探検家は。すごい精神力だ。

【事務局投稿】 みなさんに報告です。 皆様の声援をいただきながら歩き続けていた阿部雅龍ですが、割れてしまった氷 にソリが巻き込まれて海に落ちてしまいました。 満身創痍の状態で何とか救出され、今は課ナックの町にいます。 とりあえず安心してください! いやはや、この状況でなんて精神力の強さなんでしょうね・・・ 以下阿部さんからのコメントです。 ------------------------------ 海に落ちました。テントとコンロをその際になくしたので、一晩はソリの袋の中 で濡れたまま震えて寝ました。余りにも寒くて身体が完全に機能を停止 してい たからです。 次の日の昼にヘリコプターをチャーターして救援要請をして、病院に搬送されま した。 病院の看護師さんは 「その状況なら海で溺れるか夜を越す間に普通は死ぬわ。あなた、タフね。」と の事です。 マジで死ぬかと思いました。 海から這い上がろうとしては何度も落ちて絶望を感じたし、夜も完全に低体温症 になっていて意識を持ち続けるのに必死でした。精神力が尽きればそこ で全て は終わります。 その度に色々な人の顔が浮かんできました。その度に「絶対に死んで溜まるか、 俺はまだこんな所で死ねない。」と強く思えました。 手足指は全て凍傷になっていますが(海に落ちましたからね)、切除する程の事で はありません。これも幸運です。 装備も無くした物があるし、身体もボロボロですが、まだ歩くのを諦めた訳では りません。 生きてさえいれば何度でもチャンスがある。生きてそえいればこっちのもんで す。諦めさえしなければ這い上がれる。 生きて帰れたのは応援して下さる皆様が勇気をくれたお陰です。感謝しています ------------------------------------ さらに以下、本日届いたコメントです。 ----------------------------------- 「人間の3つのタイプ」 カナックの町に滞在している。 ヘリをチャーターしてピックアップの救援を受けてチューレというエアベースで 病院へ。そこで2日滞在した後、再びヘリでカナックへ戻った。ヘリか ら見え る美しい海氷が眩しい本来なら歩き続けているはずだった。 現地の人にはレスキューの際に大変助けて頂いたのでお礼を言いに訪ねたりし た。凍傷は指先の感覚が暫くなくなる程度で重症な物ではない。雪盲症に もか かっていたが、まだ少し視界がボヤけるものの見えるようになった。考えるのは あの冷たい氷の上での生活ばかり。またあそこに戻りたい。今回は 南極の前哨 戦としてグリーンランドを1200km歩きに来た。それをやらずにして帰れない。僕 の身体は直ぐに回復する。僕はまだ死にかけただけ だ。生きているうちは出来 ることをしなければ。 歩き出す前に挨拶に伺ったカナックの警察へもお礼を言いに行く。 デンマーク人で身長190はある白人の警察官だ。 「実はレスキューの要請が来るまで僕は君の事を忘れていたんだ。」と言うの で、笑ってしまった。忘れてたんだ(笑) 「君から連絡を貰ってからの一晩は心配で寝れなくてね。」とも。 彼がヘリのチャーターに関して動いてくれた。彼もまた命の恩人だ。彼は言う。 「君が海に落ちてからテントもコンロも無しに24時間生きられたのは全くアメイ ジングだ。普通はそこまで持たない。君はタフだな。」 「知ってるか?人間には3つのタイプがある。どうしようもない困難に直面にし た時に、固まってしまうタイプ、諦めるタイプ、そして最後まで戦うタ イプだ。」 「君は戦ったんだな。」 僕は強い人間なんかではない。地元の方々のお陰で助かったのだ。ただ、生き残 る為に出来ることを必死にやったと思う。(実は海に落ちた後、低体温 症になっ ていて記憶がほとんどない) 「ただ、僕はいち警察官だ。その立場からすると君の冒険はあまり誉められない。」 「たが、一人の男としては、君の勇気と判断を尊敬する。君は生き残った。その 経験を色々な人にシェアして欲しい。」 僕の身体は疲れている。装備も1つのソリとテント、コンロ等をなくした。だ か、凍てつく北極の海も僕の熱い情熱までは持っていかなかった。 夜の長い季節は終わり、もうすぐ白夜が来る。本当に厳しい-40℃は応援して下さ るアウトドアメーカー様達の装備で乗り切れた。今なら他の装備で 代用が効 く。ここで手にはいるかは分からない。それでも、出来ることをせずには終われ ない。 生きている内は何度でもチャンスがある。最後まで戦う。 #夢を追う男 #阿部雅龍 #人力チャレンジ応援部
夢を追う男 阿部雅龍さん(@masatatsu_abe)が投稿した写真 -


やはり阿部さんも最終的に目指すのは最終的に南極みたい。南極は北極よりも一段階恐ろしさがすごい。徒歩で単独で歩ききった女性探検家がいるが… 彼女もすごい。

今、北極探検家は私が知っているだけで3名が北極を歩いている。みんなすごいな。真冬を越えて氷が固くはって、やっと少し日が伸びて来た4月は、探検するには最高の季節。

ネットで皆さん発信されてもいるので、そんな文章を読みながら、遠い極地に思いを馳せる。