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2016年4月17日日曜日

能勢 順「植村です、どうもすみませんです」を読みました

植村さんの北極グリーンランド横断旅に付き合ったテレビマンのペンによる植村さん物語。「遥かなる人」というタイトルで同じ著者から出ている本は内容は一緒なのかしら? ちょっと紛らわしいよね。タイトルは元のタイトルであるのだろうこちらの方が愛情が感じられて良いと私は素晴らしいと思うのだが。

ま、何はともあれ、植村さんに関するエッセイは、心あたたまるものが多い。それにしても人気だよなぁ、植村さんは。人間的に魅力的な人だったのがよく分かる。

探検家は、昔は隊を組んで取り組んだ。今の探検家はみんなソロ活動だ。でもなんとなく分かる。極限状態のとき、人になんか構ってられない。植村さんも探検においては、まったくのソロ活動だ。そのくせ毎晩テレビの人と無線で交信し、その際に1時間以上ぺらぺらとしゃべりまくり通信員の人をうんざりさせたことから、寂しがり屋だったことも伺える。

奥さんとのやり取りも、相当ストレートに書いてあって笑える。お互い憎まれ口ばかり聞いていたようだ。そういえば奥さまの本である「妻への手紙」は最高に良い本だった。

冒頭のなぜ植村さんに口説かれてテレビ番組を作ることを決めてしまったか、という下りにはハッとさせられた。私もここ数日プレゼンばかりだ。でも…うん、こうやって物事はこうやって決まっていくのだな、と。植村さんの探検スポンサー探しも決して楽だったわけではない。

この能勢さんという著者の方のことをググってみたが、この本以外の事は何も見つけられなかった。今も元気でいらっしゃるのだろうか。そして今,活躍している探検家たちをどう見ているのだろうか。