豊島与志雄「北極のアムンセン」を読みました。


青空文庫で読めるので、是非皆さんもどうぞ。あっという間に読めてしまう短さで、旧仮名遣いがあるけど、子供向けの冒険小説然としてて、めっちゃ読みやすい。ちょっとしたヒーロー小説みたいだ。アムンセンは体力的にも人格的にもおそらく最高のスペックを持った探検家だった。ノルウェー人はすごいな、ほんと!!  英国スコット隊を打ち負かし、南極点をとっとと極め、飛行機で北極点を極めた後は、自分を裏切った他の探検隊の救助活動に参加し、人のために亡くなった。かっこいいよな、おいっ!!

そういう私は犬ぞりも屁っ放り腰だったほか、たかだかスノーモービルの後部座席に30分ほど座っていただけであちこち筋肉痛になり、普段ランニングと筋トレで鍛えているにもかかわらず、自分は探検家には全く向かない、誠にスペックの悪い人間なのだなと確信したのだった。

自分は自分の仕事場で頑張る。それは自分にしかできない最高の冒険だ。それは誰においても一緒。探検家はたまたま現場が生死を分ける場所だからそう思われるだけに過ぎない。オレも自分の仕事を頑張るよ、アムンセン!!!