我々全員が「弱者」であり「弱者」を生かすのがホモ・サピエンスの生存戦略である




いやな事件でしたね。頭がおかしいと言ってしまえばそれまでだけど…。昨晩ひょんなじことから、私はだいぶ前にネットで話題になったYahoo知恵袋の、この回答を思い出しました。

ここまで言わないと分からないかな……と思いつつも、でもいい回答だと思うので、あらためてご紹介します。

ぜひ原文(このリンクから行けます)を読んでほしいのですが…
「自然界は弱肉強食なのに、なぜ人間界では弱者の面倒みなくちゃいけないんだ」「人権などの話を持ち出さず説明してください」という質問主に回答者はこう答えています。

まず回答者は自然界は「弱肉強食」ではない、としています。実際地球上ではウサギが繁栄し、虎が絶滅の危機に瀕しています。


「強い者」が残るのではなく「適した者」が残るんです。(ここでいう「残る」とは個体が生き残るということではなく、「遺伝子が次世代に受け継がれる、という意味であることに注意)

そして自然界には無限の生き残るための環境適応の方法がある。決して活発な者が生き残るというわけではない。

生存が「子孫を残すこと」であり「適応」の仕方が負数に可能性があるものである以上、どのように「適応」するかは、その生物の生存戦略次第。そして人間の生存戦略は「社会性」なんです。

高度に機能的な社会を作り、その互助作用でもって固体を保護する。個別的には長期の生存が不可能な個体(質問主の言う弱者)も生き延びさせることで、子孫の繁栄の可能性を最大化する、という戦略です。

「優秀な遺伝子」ってものは無いんですよ。あるのは「ある特定の環境において、有効であるかもしれない遺伝子」です。

社会というものがない生の自然状態に置かれるなら、人間は全員「弱者」だということです。その「弱者」たちが集って、出来るだけ多くの「弱者」を生かすようにしたのが、人間の生存戦略なんです。

我々全員が「弱者」であり、「弱者」を生かすのがホモ・サピエンスの生存戦略だということです。


うん、とにかく全文読んでください。すごくいいんです。

そしてこんな記事もあるんですよ。ネアンデルタール人がなぜ滅んだか。なぜホモサピエンスに負けたのか。

「遺伝子の優性が問題ではありません」「ネアンデルタール人はホモサピエンスと同等の知恵を持っていた」


ホモ・サピエンスってすごいんです。すごい戦略をたてて、地球を自分たちのものにした。大丈夫、誰も弱者(と現代社会では言われている人たち)を取りこぼしたりしません。それは私たち人間といわれる生物が、地球で生きていくための戦略なんです。そういう能力はすでに私たちの遺伝子に書き込まれている。

だから弱いと言われる人たちを助けなくちゃという行動や、思いを寄せるという感情は、私たちの中に自然に浮かび上がってくる。まったく良く出来てますよね!

今日も張り切っていきましょう! しゅっぱーつ!


現在THE MUSIC PLANTで企画しているコンサートは…
 ロビン・ヒッチコック来日公演
 20周年コンサート featuring ヴェーセン/ルナサ/ナヌーク
 辺境の歌コンサート featuring 松田美緒/ナムガル/ナヌーク
 ウォリス・バード来日公演
どうぞよろしくお願いいたします。