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2016年7月26日火曜日

ポケモンGOに思う「生きていくってホントに大変」




皆さんはやってますか? ポケモンGO! ヨーロッパの友人の投稿を見ていても話題でしたが、いや〜日本に上陸してから私も興味本位でやってみたら、結構面白いので、せっせとモンスターを拾っています。バスに乗りながら拾うのがいいね。あと荒川土手と近所の公園にポケストップとかがあるので、そこを散歩しながらあれこれ捕まえています。でも、家の裏手の土手にすぐジムがあるんだけど、それがよくわからないし戦ってもすぐやられてしまうので、なんだか興ざめです。そろそろ飽きてきたかな…。そのうちこれが誰かと戦うとか、そういう展開になるんでしょうか? いずれにしてもmplantyokoというIDは確保しておきました。何か仕事に役立つ時のために(爆) そういやセカンドライフとかいうのも一時流行ましたよね。あのセカンドライフはどうなったんだろうか。荒廃した異次元の世界を私のアバターはまだウロウロしているんだろうか。

そろそろ飽きてきたかも?
それはともかく、こういうものが流行るとホントに思います。「生きるということは不快に耐えてやり過ごす時間の連なりに他ならない」と。

これ、角幡唯介さんの名著「アグルーカの行方」の中の私の好きな一節なんですが、探検家さんって真理をついてくるよね。生きることって、ホントにそうだと思う。探検家さんは極寒の北極を探検しながら、毎朝テントの内側につく霜やつららの除去に苦労するわけです。でもこれはどうしようもない。人間が呼吸をしている以上、その呼気に含まれる水分が凍って、テントの内側は霜やつららにやられるわけです。それでこの名言となった。どうにか北極探検中くらいは息にむくまれる水分量が減らないもんかと探検家さんは嘆く。でも生きているということは、ホントに面倒くさい。この一文は北極を旅することの説明における前後の流れの中で意外とさりげなく書かれているんですが、私にはそれが響きまくってしまった。

北極じゃなくても私たちは常に実感しています。生きるって、ホントになんて面倒くさいんだろう、って。これが子供でもいたりペットでもいたりすれば無条件で生きて行く理由があるんでしょうが、独り者の私なんて、特に生きる理由なんてありゃしません。そのくせ地味で毎日同じことを繰り返すような生活なんて自分には絶対にできやしない。なにかしら自分を興奮させるものを近未来に設定し、常にあちゃこちゃ動いてないと気がすまない。食べ物も食べるんだったら毎回毎回おいしくなくてはいけない。そうやって、生きるという苦痛から、かように面倒くさい事を重ねつつ、必死に「生きる」ということから自分の注意をそらし目を背けさせるか… 私の生活のすべてが行動のすべてが、そこに捧げられているわけです。まぁでも親が生きているうちは自分は先に死ねないし、友達に対しても申し訳ない。だから頑張るわけですが。

とすれば…ポケモンのように(とりあえずは)無料で、延々と時間をつぶせるものという物は,非常に世の中の役に立っていると言えるのではないでしょうか。人はとりあえず今、このたった今の時間が楽しければそれでいい、と考える。つまりはそういうこと。

世の中にはこのゲームを否定するようなことを言うような文化人などもいるようです。でも、生きていくってこんなに辛いんだもん! ゲームくらい楽しんでもいいよね!ってみんな思っているんじゃないでしょうか。

美味しいものを食べるにも働いてお金をためないといけない。仕事をするのにも上手く行くとは限らない。世の中つらいことばかりです。であれば、一瞬、無料でダウンロードできて楽しんで怪獣など捕まえて、ちょっと幸せを感じることくらい許されるんではないか、と。

そんな風に今やエンタテイメントの世界は消費者のお財布どころではない。今や時間の取り合いです。だからエンタテイメントにかかわるすべての人がポケモンGOに対して,悔しく思っているに違いないのです。私をふくめ、ね。こんなに多くの時間をポケモンに取られてVierwer数で稼ぐ広告業とかは明らかにダメージをくらっているわけで、いったいこれからどうなっちゃうんでしょうか。

こんな分かりやすいもんが(とりあえずは)無料だっていうんだから、ウチのコンサートで何千円もするようなチケット買ってくださいなんて,ますますハードル高くなっちゃったよなぁ。そもそも誰にでも分かるような音楽やっているわけでなし。

そんな風に毎日つらいわけですが、それでもグリーンランドからメールが来れば気分はあがる。今日も元気で行きましょう! 



PS
もっと言っちゃえば、みんな辛い時間がやり過ごせさえすれば、内容はどーでもいいって思ってるってこと(爆)

PPS
角幡さんが北極に行くようになったきっかけともいえるべき本「ザ・ロード」を昨晩読み終わりましたが、あまりの凄さに絶句中です。