写真下手くそですみません〜満席でした! |
荻田さん,すごく良かった。なんつーか、学校のセンセイタイプかもしれない、荻田さんって。探検家になってなければセンセイになってたね(笑)
赤坂の地下にある小さな画廊で荻田さんの写真展があり、また期間中にトークイベントが行われました。
荻田さんは北極点無補給徒歩単独踏破を目指している北極探検家さん。よくTBSの「クレイジージャーニー」にも出演なさっているので、ご存知の方も多いかと。私にとっては私が大尊敬する角幡唯介さんの「アグルーカの行方」の相棒。荻田さんのプロフィールなどは著書「北極男」などに詳しい。
お話の中で、一番心に残ったエピソードを。今回の徒歩紀行で、カナダからグリーンランドのシオラパルクを目指した時、ホントにボロボロになりながら探検がもう少しで終わる、という日。最期の谷みたいなものを下る時(氷床からの下り?)、クレパスだらけの本当は降りちゃ行けない場所を降りてきてしまった。途中まで来て、これはやばい、と気付いた。さて果たしてこのまま前進するか、引き返すか悩む。
クレパス恐いんですよ。氷の割れ目というかなんというか…そこに落ちたらもう誰も見つけてくれないし、助けてくれないし死ぬしかない。
このままシオラパルクの村に行けば、この厳しい旅は終わって、お腹いっぱい食べれる! ちゃんと寝れる! シャワーが浴びれる! 前に進みたい。で、ものすごく悩んだ末に、結局は引き返したのだそうです。というか、クレパスだかけの間違ったルートに来てしまったら、もう引き返すのが正しい判断なんです。だけど探検で気持ちが高ぶっている時はそういう判断をするのがホントに難しい。
でも、とにかく引き返そうと、スキーを脱いで,今度はそこを昇る作業を始めるわけですが…
帰りに食べた「だんだん麺」 美味いんだよなぁ、これ〜 |
でもこういう判断が大事なんだって、荻田さん言ってた。つまりここで万が一運が良くシオラパルクの村まで行けたとしても、それでは「運が良かった」という経験を作ってしまうだけ。そんなことやってると、いつかは失敗するんだって言ってた。ちゃんと自分の実力で行く。それが大事だ、って事言ってらして、私はいたく感動したのでした。
うーん、自分の人生はどうかな…と私も考えた。ホントに実力で来れたんだろうか。あんがい運が良いだけで、ここまで来ちゃっただけかもしれない。
荻田さん,素晴らしいです。来年の春、早ければ北極点単独&無補給に向けてまた再チェレンジされるそうですよ。頑張ってください!!
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