JPP「スカイワイヤー」発売決定!


いや〜この素晴らしい音楽をどうしてくれよう…。いろいろ考えました。もうCDを自分でリリースするのは辞めようと思っていたのですが、これはやっぱり出さねばなるまい… そんな気持ちで発売を決定しました。一般店頭は来週末からですが、CDの販売はこちらですでに行っています。

昨年のポール・ブレイディのライヴCDで、もう自分でやるリリースは最後と思っていたんです。この前ティモが来日した時、素晴らしいコンサートを彼は披露してくれたんですが、同時に私は「こんなことしてる場合じゃないだろう」と思ったのも事実でした。あの日のティモの演奏は素晴らしかったですよ。でも、あの来日はあくまで、彼の東京マラソンに付随したもの。ティモと一緒にお寿司食べて、おそば食べて、楽しかったけど、あんなにチンマリした事をやっていては、私にもティモにもJPPにも何も残らない。

お客さんにティモが持って来たJPPの新譜を売りながら「何やってんだろ、自分」と私はいたく反省したのでした。この音楽をちゃんと紹介しなくちゃ、と思った… この音楽が最高だと思っているのに、自分は何をボケボケしているんだろうと。

JPPは難しいグループです。彼らほどすばらしい音楽家はなかなかいない。が、いろんな意味で伝統的というか(褒めてないですよ)彼らと仕事するのは非常に難しい。

彼らやカウスティネンのいろんなことを知るたびに、私は非常に考えてしまうわけです。いったい自分は何をやってんだろ、って。彼らの音楽は素晴らしい。こんな天国みたいなところが地球上にある。でも残念ながら私が完全にそっち側に行くわけにはいかないんです。行ってしまったら、確かに自分は幸せに暮らせるかもしれない。でもそうしたら私は群衆の中の1人になってしまう。東京で彼らと日本の市場の間に立っているから、自分らしさが発揮できたり、他の誰とも違う自分でいるられる。

そういう自分の役割を思うたびに、この素晴らしい音楽を売るのが難しいからといって、1リスナーのようにただ聞いているだけでいいのだろうか、と思うわけです。

そんなわけで、ほんの少しですがフィンランドから輸入しました。是非皆さん、聞いてください。これは間違いなく北欧伝統音楽最高峰の作品です。

CDから好きな2曲を取り出して、自分が撮ってきたフィンランドの写真でYou Tubeのクリップを作りました。



CDの販売はこちらで行っています。 それにしても素敵。このCD、20周年記念コンサートのBGMにしよう…