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2016年12月31日土曜日

フランクル「夜と霧」を読みました


まったく大変申し訳ございません。本来なら15歳くらいの時に読んでなきゃいけない本を50にしてやっと読みました。

気になってはいたんですよ。名著中の名著だし… あと子供の頃、私が東京に行くと行ったら(といっても、1人で東京に行っていたのだから高校にはなってたのかも)父親がこれを買ってこいといって、メモを渡してきた。そして買ってきたのがこの本だった。たぶん昔のヴァージョンだったんだろうが、子供ごころ(高校生ごころ)に「なんかすごそうな本だな」と思ったのだった。だからタイトルとか、やたら鮮明に覚えていた。

で、なんで急に思い立って、今さらこの本を読んだのかというと、たまたまお風呂で読む本がなく積ん読の棚をみたら、これが一番上に乗っかっていたからなのだ。もういつ買ったものだか記憶すらない。そのくらい長く積ん読されていた本。でもって、最近、わたしも極地とかそういうのに興味を持つようになって、人間のそういう極限状態ってのに興味がわいているんだ…。だから引き寄せられるように、積ん読本約100冊の中から、この本を手にとった。

読んでみれば,ポップな文体とは言えないものの、まったく読みにくくはない。そして長過ぎないのがいい。これは重要ですよ。いくら名著でも長過ぎると、やっぱり集中しないで終ってしまうことが多いんだ。そして…そして,この本は、いやはやなんとも…めっちゃパワフルな内容でした。内容がとにかくものすごい。すごい本ですよ、これ。若い時に読んでたら,「沈黙」と同じくらい、すごいショック受けてただろう。もちろん今,読んでもすごいけど。そして意外とあっという間に読み終えちゃうから、本を読むのが苦手な人も是非読んでみて。とにかく無駄な事は何一つ書いていない。そして出来れば,もう一度,今度は蛍光ペンを持って読みたいところだ。そのくらい研ぎすまされた本だった。

ダッハウの町は行ったことがある。ドイツの黒歴史の町。

ここには戦争の惨めさ、ナチの酷さが綴られているのだが、それ以上に人間の強さ,美しさ、凄さが、めっちゃパワフルに描かれているのだ。

読んだ事ない人は、一応読んでおいた方がいいでしょうね。読まずに死んでしまうのは、ちょっと惜しい気がする。この本は、普通に平和の中にボケボケ生きている人にもカツをくれる。でも決して厳しくはない。そういう本ですわ、これ。全人類必読の書。すみません、オイラったら、今ごろ読んで。