渋谷は首都高の高架下もこんな感じ。どこの地獄ですか(*_*) pic.twitter.com/nBdt9nlOwd— 反五輪の会 (@hangorinnokai) 2016年12月8日
最近何かと話題の東京の排除アートですが、アイルランドでは、グレン・ハンザードやダミアン・デンプシーが、クリスマスに向けてこんな活動が行っています。
ダブリンから「すべて」のホームレスを失くそう。クリスマスに向けて。そしてその後も。すべてのインフォメーション、ボランティアについてはこちらへ。
グレンとダミアンは空き家だった政府のビル(NAMA:National Asset Management Agencyが所有していたApollo Houseというビル:Poolbeg Street, Dublin)を占拠し、そこにホームレスの人たちの安らげる場所を作ろうとしているのです。
70の家族が毎月、家を失っています。「260人が今日もストリートにいます。ホームレスはどの町にも村にもいます。それは町全体の問題だ。もうこういった問題はこりごりだ。もうこういう問題は終らせなければならない」
そして何千もの空き家がアイルランド中にあることも事実なんです。「僕の名前はグレン・ハンザード。そしてこちらはダミアン・デンプシー。僕らは“HOME SWEET HOME”のキャンペーンを行なっています」
そしてこちらはLATE LATE SHOWから。グレンの真剣な表情が心を打ちますね…
グレン・ハンザード「僕らが係っているのは市民的不服従の活動だ。僕はアイルランドの人々の気概に期待している。これは法律に反する行いでもある」
「僕らはもともとアイルランドの人々のものだったビルを手にいれた。ずっと空になっていたビルだ。政府はクリスマスに200人をシェルターに収容すると言っているが、ロイヤル・カナルからグランド・カナルまで、実際に260人のホームレスの人たちがいる」
「これはダブリンだけの問題じゃない。国全体の問題なんだ。でもロイヤル・カナルからグランド・カナルで260人。今夜ホームレスでいる。僕らがクリスマスのショッピングから家に戻る道中、ホームレスの人が1人もいなかったら素敵じゃないか。それが僕らの目指すところなんだ」
司会者「で、建物を準備したんだね。ベットも準備した」
グレン「そして助けてくれるボランティアの人たちも。僕たちのアイディアを支えてくれるようお願いしているんだ。とても急進的なアイディアだとは思う」
司会者「建物を占拠したのは違法行為なんだね」
グレン「そうだ」
司会者「会場の空気からも分るように、もうアイルランドの国民はみんな(ホームレスが多いこの状況に)もう飽き飽きしていると思うよ。でも役人が来て“君たちは、ここには居られないよ”って言われたら、どうするの?」
グレン「僕は…政府の良心に訴えかけたい。だいたいあれは、税金を払っている僕たちのビルなんだ。それを数ヶ月貸してくれと言っているだけなんだ」
映画監督のジム・シェリダンも、この活動に賛同しました。
「アイルランドでは6525人のホームレスがいます。これらの数字は大人,子供、そして彼らの家族を含みます」「ホームレスになる人の数は昨年より40%以上も増加しています」「非常宿泊場所にいる3人の1人が子供です」
ジム・シェリダン「意図は単純だ。クリスマスまでにみんなの頭の上に屋根を設ける。それは高すぎる望みかい? 近代的なアイルランドで、全員がストリートで寝なくても良いようにすることは難しいことかい? 僕らはそれを世間に問う。僕らは世間に問いて、世界で一番最初のゲイマリッジを認めた国だ。そして過去に多くが移民せざるを得なかった大飢饉を経験した国の出身者として、僕らはホームレスを終らせる最前線にいるのだと思っている」「もうホームレスは終わりにしよう。これはとても不名誉なことなんだ。もう終らせないといけない。もうこれ以上許す事はできない。人々をストリートから救いだそう」
素敵ですね!
さてグレンは「ONCE(ダブリンの街角で)」で皆さん,既にご存知だと思いますが、ダミアン・デンプシーについてはいかがですか? 75年生まれ、ダブリンのノースサイド生まれ/育ちのシンガー/ソングライター。
ダミアン・デンプシーって… とにかくThe Voice of Dublinだよなぁ。アイルランドの正義感というか、なんというか…。一度ライブ観てみたいアーティストの一人です。
「僕らは歌う。すべての心配事を吹き飛ばすために。
僕らは生きる。もう1日だけ戦い続けるために」
「僕らは歌う。すべての心配事を吹き飛ばすために。
僕らは生きる。もう1日だけ戦い続けるために」