ギルバート・オサリヴァン、素晴らしかったよ!

いや〜、何回観てもいいですなぁ。来日のたびにバンドに友達(というか元ダブリンの家主)がいるので、誘ってもらい毎回観に行っているのですが、悪かったためしがないです、ギルバート・オサリヴァン。今回もキーボードの上によじのぼり、マイクスタンドを握っての大熱演。ホントに素晴らしい。芸歴50周年というから、ホントにすごいです、御大。素晴らしい音楽をありがとうございました。

「アローン・アゲイン」「クレア」「ナッシング・ライムド」「そよ風にキッス」など、もう最高。しかしこういうヒット曲がある人というのは、大変だよね。ウチらのバンドみたいにセットリスト自由に組むの輩とは訳が違う。前々回の来日だったかな…ヴェーセンが「Slang Polska」以外のいっさい過去の曲をやらず、当時の新譜「マインドセット」の曲だけでセットを作ったのにもびっくりしたが、そんな自由は許されないのがヒット曲をかかえる御大のようなアーティスト。自分の産み落とした曲に、自分が仕える感覚か。自分の作品であって、自分のものでない。みんなが思い入れてるみんなの歌。それをシェアするために、わざわざ遠くからやってきた。でも当のオサリヴァンは、そんなことも笑って受け止めているように思える。そう、音楽とはミュージシャンより大きいものでなくてはならない。本当に素晴らしいね。

スクリーンに映し出されたペギー・リーとのデュエットも良かったけど、スクリーンが上がってからの演奏に集中していく感じがとても良かった。

バンドが最高。今やメアリー・ブラック・バンドとメンバーがかなりだぶるオサリヴァン・バンドだが、メアリーが今、アイルランドで公演中ということがあってギターのビル・シャンリーと、ベースのニッキー・スコットは不在。来日したドラムのロッド(ウチのダブリンの家の家主2代目)によるとベースのポール・ムーア氏はヴァン・モリソンのバンドにもいた強者で、リハ1回で今回のツアーをこなしているとか。さすが。(でもそういうロッドもヴァンのバンドにはいたことがあるもんね。というかアイルランド音楽業界狭いわな…ホント!?)

この曲大好き。今日も比較的前の方で演奏された。



しょっちゅう来日しているせいかもしれないけど「オサリヴァンの人気は日本だけ」みたいな勘違いツイートみかけましたが、そんなことありませんから!! っていうか,日本に来ているこのバンドの編成みりゃ分るでしょ。どう考えてもホーンも入ってバックコーラスのお姉さんも入って、スクリーンまであって、これは大きな2,000人以上クラスのホールのための編成だ。ダブリンだって、だいたいはオリンピアシアター(キャパは1,300くらいだけど、人口比で言えば,ダブリンの武道館と言って良いだろう)、ロンドンだってバービカン(こっちは2,000くらいかな)でやってんだから。こんな小さいところに来てくれる御大に、日本のファンは感謝しないといけない。

というわけで、今日はロッドに誘われておじゃましました私ですが、ホントに素晴らしいかったですよ。明日も公演あります。絶対に期待を裏切りませんから、皆さん、是非かけつけてください。公演の詳細はこちら

楽屋でビクターさんのTさんに会った。そうだ、CDはビクターさんから出てたのだ。 この日本盤安い。2,000円切ってる。