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2017年5月2日火曜日

ザ・ビートルズ「Eight Days A Week」を観ました



通訳の友達がこれはすごい、爪のあか飲ませたい人たくさんいると言ってTwtitterでシェアしていたのでついつい最初から最後まで見てしまったが、いや、実際すごいな、と思った。こういう仕事をここまで丁寧に出来る人はすごい。こういう仕事、売り出し中の新人バンドでもちゃんとできない人多いし、やらせるのにホントに苦労するからね。

内容もすごくいい。私はビートルズおたくだったから覚えているけど「Here There And Everywhere」が自分書いた曲で一番好きだ、ジョンが褒めてくれたから、みたいなコメントは、何度聞いてもちょっと泣ける。「僕はマカ、君はマキ」みたいなところも、ファンにはたまらないだろう。何度もファンの人の名前を繰り返し呼ぶところなどもいい。シェイクスピアのくだりもいいね。「To thine own self be true」(自分自身に忠実にあれ)

ホント、素晴らしいミュージシャンであるだけでなく、アイドルという仕事、人の前にたつ仕事、「ポール・マッカートニー」という仕事がちゃんとできる人だよね。すばらしいよ、ホント。そして本人もこの役割を心から楽しんでいるのが分かる。ホントに「ポール・マッカートニー」になるべくして生まれて来た人だ。もちろんその境地にいたるまで、いろいろな葛藤や苦労があったのだろうけど。

実は私はフォローしてもらったりメンションなげてもらった人たちのタイムラインをTwitterで別途作っていて、ウチの音楽に興味のある人が普段どんなことをしているのか、大きな時事問題が起こった時など、皆さんが何を考えているか知りたくて、時々眺めているのだけど、ウチのお客さんもかなり多くの人がポールの公演には行っているようだった。みんながとても感激して帰ってくる。こういう大きな公演で感激して帰ってくる人の感想を読めばコンサートに多くの人が「非日常」をもとめているんだな、というのがよく分かる。巨大な演出、ライト、夢のような時間。みんながみんな夢から覚めたくないのだ。そうよね…現実は厳しすぎるものね…

一方で、反対にドームのキャパは5万だから、もっとたくさんの人がこういったポールの宣伝動画を見るかと思ったら、そうでもなく、私が最初に観た時の数が3万程度、今もまだ4万。そういうのが見えてしまうインターネットの恐さよ。マッカートニーといえども、これだけ頻繁に来日していればいろんな意味で鉄板ではないのかもしれない。(それを思うと時々自分のブログが3,000回とか読まれているのにビックリしてしまう。マッカートニーの1/10ではないか!? なんてね!)

確かに武道館公演には賛否両論あったみたいだし、連日のドーム公演だって瞬時ソールドアウトというわけではなかったようだ。名古屋や大阪に来てくれないのか、日程がもっとなんとかならないのか、オフがなくて可哀想…などと、世界中のプロが集まって制作しているに違いないはずのサーの巨大プロダクションにさえ文句を言う人がいるのに驚愕してしまう。(ここだけの話、この仕事をやったこともない人が簡単にプロの仕事に文句言うのも、端からみているとみっともないと思いますよ。いろんな事情が背後にたくさんあるんですから。確かにヘンなプロモーターもいる昨今だけど、背後の事情を想像できないとね。どんな職業に対してもそうだと思う。一方、湯川れい子先生が必死で言葉を選びながら火消しに回っているのにも感動。すごいよ、湯川先生…。ホントに頭がさがる)

出張に行くエミレーツの機内で、ビートルズのドキュメンタリー「Eight Days A Week」を観た。バンドってホントに面白くて必ず1人1人性格がまるで違う人間が集まる。例えばビートルズが自分の近くにいたとしてポールは絶対にスタッフ受けが一番するメンバーだったろう、と想像する。こんな風にコメント仕事もきっちりこなし、プロフェッショナル。バンド側に言いにくい事がある時、スタッフは一番最初にポールに相談する、みたいなところがあったかもなぁ。そんな時、他のメンバーは優等生のポールをうとましく思ったかもしれない。かつ人間として魅力的なのは優等生よりも圧倒的に不良少年方で、自分のことしか考えてないジョンは最高に魅力的だっただろうな。今、ジョンが生きていたら、いったいどんな風だっただろうと想像する。そしてどんな会場でツアーしてたかな、と思う。いや、ツアーはしてないな、きっと。そしてツアーをしていたとしても、まず間違いなく,こういうコメント仕事はやらない。(ヨーコにうながされてやったかもしれながい。が、基本やりたくない、そういうジョンであってほしいと思う)

「Eight Days A Week」をみてわかるのは、明らかにポールはStage Personで、ジョンはそうではない、ということだ。万が一ポールが亡くなったりするようなことがあったら(いや、ポールも超人ではないのでいつかは亡くなるのでしょうが)、こんなに普段からファンを大切にしているんだから、リアルに悲しむ人はジョンよりうんと多いね、きっと。それが彼の苦労であり、責任であり、幸せなんだろうな…。いずれにしてもここまできっちり活動を続けているなんて、本当に素晴らしいと思う。好き嫌いはあっても、それを認めない人は誰1人としていないだろう。

映画は、ドキュメンタリーとして何か新しい物を伝えているということは1つもなかったが、やはりツアーしている時代のビートルズは最高に可愛いし魅力的だ。一時は相当ビートルズおたくだった私ですら観たことのない写真が出て来たり、モノクロでしか観たことない映像がカラーで出て来たりもしたから、やはり貴重なフィルムなのかもしれない。それにしても個性が強いメンバーが集まったバンドはやはり魅力的である。ウチのバンドも全部そうだ。みんなホントに魅力的。それが儚さの原因になったとしても、私はやっぱりバンドに惹かれずにはいられない。



"Shout up Paulie is talking! "(ポールがしゃべってんだから静かにしろよ)とか言っちゃってる。いいよなぁ、ジョン。


「ジョンが好きだって,言ってくれたから…」違うTake Version。(スクイーズの)グレンとクリスを見ていても感じることだが、外野でいろいろ言う人はあれど2人の間には誰も入れないよね、と想像する。いいよなぁ。バンドって、仲良くって、喧嘩して、ほんとあんなにお互いを支え合って羨ましくなる時がある。大人になったら、もう誰も普通は喧嘩なんかしないじゃない?   それだけ彼らは仲良しだってこと。それなのに簡単に仲が悪いとか、あーだこーだいう外野は本当にわかってないよな、って思う。



さぁ、今日もはりきって行きましょう!