ユニバーサル・ネーチャー日本の現代美術家6名によるカレワラ展


行ってきました! 「ユニバーサル・ネーチャー」日本の現代美術家6名が描くカレワラの世界。いや〜、素敵でしたよ。今日は暑い1日でしたが、いやぁ〜、なんかちょっと涼しくなったかも。東京にいながら、フィンランドを感じることが出来た貴重な体験でした。

カレワラ」は皆さん、読んだことありますか? 私は一応フィンランドの仕事をし始めた時に勉強のために読みました。正直、訳がわからなかったけど、最後の「そうしてフィンランドが生まれた」(でしたっけ?)みたいな記述で、「ほぉ〜っっ」と妙に感動したのを覚えています。

賢人ヴァイナミョイネン(生まれた時から爺さんだったみたいな、神話ではよくあるパターン)を巡るほとんど神話の世界。天地創造から、フィンランドが出来るまでを記した、壮大な叙事詩。それが「カレワラ」で、それぞれの農村に伝わる伝説や物語を編纂し作られたものです。これは「何をもってフィンランド人がフィンランドとなりうるか」を定義したと言われる、フィンランド人にとってはとても重要な本。

そのカレワラに登場する女性たちが今回の作家さんたちのモチーフになっており、作家さんそれぞれ個性的な世界が繰り広げられるのが、この展示です。なおこの展示はこの夏の東京に続き、来年はフィンランドでも展開されるようですよ。楽しみですね。

アーティストは、淺井裕介さん、飯沼英樹さん、太田祐司さん、鴻池朋子さん、しりあがり寿さん、田中愛弓さんの6名。

ちなみに展示会場では、写真も許可されているので、撮ってきました。でも結局この2枚しか撮らなかったけどね。手前が飯沼さんの彫刻。腰のところに北斎が描かれているのが面白い。奥が浅井さんの作品。近くに寄ってみると筆のタッチの迫力がものすごい。飯沼さんの作品はB1Fのカフェの壁にも数点あるので、こちらもお見逃しなく。どの女性もとってもセクシーで、魅惑的。

あ、ちなみにカフェでは、この展示をテーマにしたドリンクもあるみたい。私は時間がなくって体験できなかったけど。


そして笑ったのが、これ。しりあがり寿さんの作品。しりあがり寿さん being しりあがり寿さん(笑)いつまでもこの世界の中に浸っていたかった。カレワラの言葉のパワーそのままに、しりあがり・ワールドが炸裂していました…! これは必見(必体験)ですよ。詳しくはネタバレになるので、言いませんが、とにかく行ってのお楽しみ。会場B2Fの一番奥にあるのでお見逃しなく。私はけっこう長時間ながめていて、この世界を満喫しました(笑) そうそう、カレワラって結局こういう事なのよ(笑)

今週いっぱいやっていますので、是非皆さん、お見逃しなく。



キュレーター:KENJI KUBOTA ART OFFICE代表 窪田研二
会期:2017年8月6日〜27日(今週いっぱいです!)
会場:セゾンアートギャラリー(地図はここ
主催:フィンランド カレワラ協会、フィンランドセンター
共催:セゾンアートギャラリー
協力:KENJI KUBOTA ART OFFICE