【ポルーニンの架空公演詐欺疑惑は何が問題なのか】— 乗越たかお (@NorikoshiTakao) 2017年9月1日
帰国早々のオレのところにまでマスコミからコメント依頼が来て、今朝のテレビの報道番組でも短くオレのコメントが使われた。
この件の問題と違和感を、まとめてみた。長いのでFBに。https://t.co/cdRLDkBlM3 pic.twitter.com/KifUCSclA1
ポルーニン騒動、なんだかテレビでもやっちゃってるようで、大変な事になってきちゃったようですね。↑ この先生のまとめがすごく分かりやすいので貼っておきます(まずはこれを読んでみてください)。それにTogetterにこんなのをまとめている人もいた。
アップリンクの浅井代表の気持ちは痛いほどわかる。マネジメントからこんな風に言われたら行動を起こさないわけにはいかないよね… ホントありえないわ…。で、この会社の代表の方、facebookでちょっと検索かけたら出て来た…。結構ステイタスが全開で友達になってなくても見ることが出来る… しかも1人知り合いが友人になっていたりする。怖い。
確かに、業界の中で、いい加減なことで有名で「あいつとは仕事しない方がいい」的な人は山ほどいる。そういう噂は広まるのが早い。私だってそう思われているかもしれない。「野崎さんは相当クセがあるから一緒に仕事しない方がいいですよ」って(笑) でも、そういう人は自然淘汰されて業界から消えて行くのが、どこの世界でも一般的な常識だったのだが… 音楽/エンタテイメント業界で怖いのは、こういった人たちは音楽好きを理由に、どんなに危なっかしくてもいい加減でもなかなか音楽の仕事を辞めないというところにある。それに語るアーティストの名前が大きければ大きいほど、業界内の人脈も怪しいと思いながらも寄ってくる。Chris Diffordが言うところの「よく知ってる悪魔」だ…
例えば昔は公演の情報も前はメディアを通じてでしか発表する手だてがなかったから、媒体の編集者や関係者が精査した情報のみが出回っていた。ところが今ではネットを通じて情報発信者が多くの人にアクセス出来てしまう。それをネットのメディアやファンの人があまり情報を精査せずに拡散してしまったりする。大きなアーティストの名前を語れば、それだけで人が芋づる式に集まって来てしまう…
しかしこういうことがあると…、ウチみたいな無名なところはホント迷惑だよなぁ。無名のプロモーターからはチケット買わないって人、今後はさらに増えて来るだろうし、そうなるとウチにも新しいお客さんが付きにくくなっちゃう。ただでさえ「この事務所いったい何者?」って思われているに違いないのにさ。そしてそれを払拭するために、「わたくしは怪しいものではありません、毎日働いております」って、こうして毎日ブログを書いているのにさ…。それでもウチは20年なんとか続いたが、こんな事じゃ、ますますこの業界、やる気のある人の、新規参入もしにくくなるんじゃないかと心配。
それにしても、この(↑)先生の最後のひと言に尽きるね。握手会よりも「ポルーニンがやりたい舞台の実現」大事なことはそれでしょう。アップリンクの浅井さん を始め、関係者の皆さん、最大限に努力されている。ファンの人たちは、その人たちを信じてその実現を楽しみにしていたらいいと思う。浅井さんとパルコのチームなら、最高の公演を実現させてくれるはず。楽しみにしています!