映画「猿の惑星 聖戦記(グレイト・ウォー)」を観ました 


エイプス!!!!
トゥギャザー!!!!!!!
ストロング!!!!!!!!!!!!!!!



観ましたよ!! 観ましたとも!! 公開初日の初回で!!! 前作は確か海外で最初に観て、日本に帰って来て字幕付きで観て、友達と一緒に再度観て、超満喫したのでした。今回は海外では夏に観れたはずのに、あと数日で公開というタイミングで帰国せねばならず、またやってると思った機内放送でもやっておらず、日本で公開される今日の今日まで観ないままいたってしまった「猿の惑星 聖戦記(グレイト・ウォー)」

今回も素晴らしかった! そりゃぁ、まぁ脚本が甘いとか、ストーリーがパターン化してるとか、いろいろあるかもしれないけど、まず大前提としてあるのは「これはヒーロー映画だ」ということなんです。

ヒーロー映画はヒーローがかっこ良ければそれでもう充分なの。シーザー、ホントにホントにホントに、超かっこ良かった。今、私がかっこいいなと思うものは、探検家でノンフィクションライターの角幡唯介さん。それからこの「猿の惑星」のシーザー。どちらもゴリラかゴリラに似ていて、大変なインテリジェンスの持ち主。(でも後で気づいたけど、シーザーはゴリラじゃなくてチンパンだね)そして今回、映画を観て気づいたことがある。それはシーザーも角幡さんもどちらも「考えている」もっと言えば「悩んでいる」そして「迷っている」ということだ。

角幡唯介さんの著作はどれも素晴らしく、それが例え軽めのエッセイであったとしても「生きるということはいったいどういうことか」ということが丁寧に考察され、ご本人があれこれ考えた形跡が文章にありありと感じられ、そしてその深さにびっくりするほど感動してしまうのだが、一方で、シーザーもいっつも悩んでいるのだ。どうするべきか、どう生きるべきか。自分はなぜこんな運命にあるのか。人間と猿とは共存できるのか。その迷える、悩むからこそのインテリジェンスが彼自身の中に存在しているから、2人ともかっこいいのだ。

インテリじゃない奴は、猿でも人間でも悩まない。 あいかわらず人間は大バカで、自滅していくのは当然なのだが、一方で分かりやすい悪役の大佐というキャラクターは悪くなかった。自分の家族を犠牲にしてまで信念をつらぬく…というか迷いがない男。それは不気味だが、バカな他の人類よりは、まだマシだ。こういう男は悩まない(いや,人間である以上、サイコパスでもない限り悩まないわけがないのだが)。だから行動が、なんというか徹底している。こういう不気味な政治家やリーダーにバカな人類は引きずられ、やがて自滅していく。そんなことも描かれているのだが、まぁ、でもこのヘンの描き方はちょっと薄っぺらいかな…

一方のシーザーは…ホントにかっこいいね!! もうこの俳優さん(アンディー・サーキス)の演技が、もう最高中の最高。目の動き、鋭さが本当に素晴らしい。他のエイプの皆さんもかっこいい。もうエイプがアップになるだけで、私は悶絶してしまう。あぁ、バカな人間に比べて、猿はなんて、かっこいいんだろう!!! そして今回は特にオランウータンのモーリスがいい味だしてた。拾った女の子に花を飾ってやるゴリラも良かった。そうそうあの女の子は可愛かったけど、それ以上でも以下でもなかった。なくてもいいような役のような気がしたが、映画のポスターに猿だけじゃと思ったのだろうか、やはり可愛い女の子は必須なんだろう。

そうそう、サーキスといえば、この素晴らしい演技。しかもこういうトークショウでも、こんなのがパッと出来ちゃうところがサービス精神旺盛というか,素晴らしいよねー! 40秒くらいのゴリラの「元気?」「元気だよ」のところ、そして特に2分頃の「ゴラムとシーザーの会話」は爆笑です。「指輪物語」みてないから、ゴラムってよく知らないけど(笑)



それにしてもあのシーザーの声は本物なんだね。ヴォコーダーみたいなもん、かけてんのかと思ったよ。

しかし天気の悪い平日の朝イチとはいえ六本木ヒルズの初回における、この人のいなさはすごいなと思った。500人くらい入る大きな会場で10人くらいで観たよ… ほんと映画ビジネスってまったく仕組みが理解が出来ない。週末や平日の夜、レディースデイなどに満タンに入ればそれでいいのか? そして東宝シネマズ… 感想ツイートをググろうとしたら「これRTしてくれたら時計プレゼント・キャンペーン」やってて、一番オーガニックな宣伝効果があるはずの感想ツイートがまったく検索できないではないか! …と、まぁ、うるさいファンでした(笑) すみません…。(ちなみにTwitterクライアントはEchofonです)

ついでにウルサく言うと、HPの有名人コメント。共感できるのは町山さんのコメントだけだった。やっぱり町山さんは、分かってるな。いろいろ考えますが、こういう事を考えるための映画なら、もっと他にいいもんはたくさんあります。別に「猿の惑星」を観に行く必要なし。

皆さんも観に行ってね。こういうヒーロー映画はスカッとすること間違いなし! 劇場情報はこちら

エイプス・アー・ストロング!!!!!!!!!!