昨日の午後は前橋まで行ってきた。群馬県も赤羽から行くと、すごく近い。最近ひょんなことでお知り合いになったピアニストの木村智明さんの公演を観に行くためだ。今回は木村さんのピアノにマリア・ヴォシュチョヴスカ(ヴァイオリン from ポーランド)、マシュー・フーバー(チェロ from 英国)が加わった演奏となる。
最初はマシューのバッハ無伴奏で始まり、後半にはマリアと木村さんとのスリリングなブラームスのハンガリー舞曲が演奏されるなど、1曲目こそマシューのソロだったけど、あとは木村さんが、2人の演奏をバックアップしていく感じ。もちろん木村さんのソロ:ショパンも素敵だった。とにかく、いろんな楽曲がプログラムされていて飽きることがなかった。
たいていのロック・バンドはまず友達ってのが前提にあって、そこからバンドが始まるのだけど、クラシックの公演では、そういう友達同士の有機的な「一緒になんかやろうよ!」的な活動は、もしかしたら珍しいことかもしれない。でも、これは、いわゆる「友達」同士の公演。
木村さんは最初マシューと知り合ったのだそうで「こんなすごい演奏家の人がいるなんて、とびっくりした」と語る。そしてのちのMCでは「マシューとマリアは付き合ってるんですよ、でもそれ言っちゃうと、どっちかが下手くそだと思われちゃうといやなので…」なんて話してらしたのにも笑った。でも友達なのが最初ってのは、いいことだ。 音楽よりも人間としても結びついている3人の、友情をそのまま音にしたような音楽だった。心が共鳴していなければ、一緒に音楽なんか奏でられない。
木村さんのステージは小さなライブハウスで観ても,大きなコンサートホールで観ても、人間・木村さんそのものだ。今は英国(ライという素敵な村に住んでらっしゃる)に拠点を構えている木村さん。木村さんの音世界がそのまま描き出されたステージに、風が冷たい土曜日の午後だったけれど、本当に温かい気持ちになった。特にアンコールでのトリオの演奏は多幸感に満ちたもので、こちらも幸せ一杯。友達っていいねぇ〜。
CD買おうと思っていたのに、なんと一瞬で売り切れてしまっていたみたい。木村さん、素敵な音楽をありがとうございました! これは昼間の公演だったのだけど、夜は別のコンサートに行く予定だったので、早々と会場を後にした。
木村さんのブログがいいんですよ。これまた音楽同様、木村さん、そのものって感じ。このフジコ・ヘミングさんのエピソードなんか最高(笑)
駅の看板でこれを見かけ、なんとか食べて帰れないものかと思ったのだが、名店はどこもランチのみという非常さ。うーん、次回は必ず!!!
高崎から快速のグリーン車に乗って、せめてもの「峠の釜飯」(笑)
絲山秋子さんのお膝元、高崎…。絲山さんの犬にも会いたかったのだが。
あいかわらずの美味さ〜
ご馳走様でした。容器は持ち帰る派です(笑)久しぶりにこれでご飯炊くかな…