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2018年1月14日日曜日

新しいことにチャレンジしよう。「サウンド・オブ・レボリューション」


金曜日の夜に「サウンド・オブ・レボリューション」の東京での上映を終えた。まだ福岡での上映もこれからだし、映画館や映画祭にプレゼンしてあるところも若干ある。まだまだ興味ある「自主上映したいいです」という方(プロ・アマ問わず)には、是非という感じだが、、私としては、先週のこの上映で、とりあえずこの案件も一段落した感じだ。

自分にとっては、映画の仕事は初めてで、いろいろご迷惑をおかけしましたが、本当にお世話になった皆さん、ありがとうございました。

ビギナーズ・ラックだったとはいえ、素人仕事にしてはすごく上手くいったのではないだろうか。この映画に係るきっかけをつくってくれたナヌーク、そしてこの映画の監督、プロデューサー、本当にありがとう。そして貴重なアドバイスをたくさんくれたトーキョー ノーザン ライツの皆さん、ありがとう。DVDの発売を決めてくれたキングレコードさんも、この映画を1週間かけてくれた沖縄の桜坂劇場さんも。そしてこれからかけてくれる福岡のJab upさんも。それから応援コメントを寄せてくれたミュージシャンの皆さんも。本当にありがとうございました。

大きなスクリーンでこの映画をまた見た。もう何度目だろうか…この映画を観るのは。字幕のチェックから何から何度も何度も見ているので、おそらく30回くらい見ていると思う。それでもお客さんと一緒に見ていると、またもや本当にいい映画だなぁと改めて感動してしまう。

この映画、70年代のロックバンドのドキュメンタリーなのだが、予算の関係もあったのかもしれないが、スミを結成される前のマリクとペールの話は、すべてばっさりカットしてある。いきなりバンドがデビューした当時のセンセーショナルな様子、メンバーの葛藤に入るわけなのだが、そこに話を絞ったのは正解だったと思う。そしてグリーンランドがいかに変わっていったか、そして変わらないのかへと話は続く。

それにしても何度も見るといろいろ考えるね。で、今回再び大きなスクリーンで見て考えたことをメモ。

(1)オープニングがかっこいい。アナログ盤に針がおちて音楽が始まるあの感じ。めっちゃかっこいい。

(2)日本語の字幕がホントにいいな。ノーザンライツさんが手配を手伝ってくれた字幕。ほんとに素晴らしい。特に好きなところ。「クルリサット」という曲で、「クーリーサット〜」と町の名前を連呼する歌詞があるんだけど、「クーリーサット〜」ではなくそれを「炭坑の町よ」としたところ。「クルリサット」と字幕で町の名前を入れても、よく分らないからね。

ペールが「私たちの演奏は、そこそこだったと思う」って言うところ。この訳が上手い。「そこそこ」ってのがいい。「まぁまぁ」だと、またちょっと違う。そして、これを言う時のペールの表情もいい。まさに謙虚って感じ(笑) あのシーン、めっちゃ好き。


この映画を見たほとんどすべての人がマリクのファンになると思うのだけど、ペールもいいんだ。悩んだような、悲しそうな、いろんな表情から、彼がすごくいい人なんだというのが伝わってくる。それにしても2人のソングライターが、上手くいかなくなるのがバンドの定め。それでも出来上がった音楽は永遠なのだ。

(3)あの字幕訂正したいなーと思うところ。これ、悩ましいんだけど、マリクとペールの紹介時に、画面に縦書きで入る「ソングライター」というところ。「ソングライター」ではなく「作詞家」「作曲家」と言い切っちゃえば、分りやすかったかなとちょっと思った。スミの曲はほとんどマリクが全部の歌詞を書き、ペールが全部の曲を書いている。時々ペールが歌詞を書いているのもあり、マリクが曲を書いているのもあるから、言い切るのは抵抗があるんだけど,そうしちゃった方がわかりやすかったかも。で、なんで「ソングライター」にしたかというと、元の字幕が英語でSONG WRITERって書いてあるんだよね。それに引っ張られたんだよね。うーん。「作家」でも良かったんだけど、それだと本書く人みたいだしさー。悩ましい。

(4)このお父さん好き。思いがあふれる感じとか、何度見ても泣ける。



(5)プロコルハルムのシーン、おそらくBBCとかから借りてきているのだろうけど、借りてくるのさぞ高かっただろうな、と思う。数秒だが、ここだけでおそらく映画製作費の10%は使っているのではないか。動くプロコルハルム、初めて見たよ。

 
 (6)スミの曲は12弦ギターが最高にいいね。最高にいい。この曲は74年のもの。映像は2000年代に入ってグリーンランドで再結成国内ツアーした時のもの。



クリスチャンによれば、この12弦ギターの印象的なフレーズは、グリーンランド人がギターを買ったら,最初に必ず習うものなんだって。「天国への階段」とか、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」みたいな感じ(笑)

(7)スミの解散話のシーンで、流れる、最後のアルバムに入っているグリーンランドのドラムダンスがフィーチャーされたこの曲。めっちゃかっこいい。



ドラムダンスを歌うのはイゴン・シキバット。もう亡くなっちゃった人だけど、めっちゃかっこいいよね!!  イゴン・シキバットはクリスチャン・エルスナー(ナヌーク)の自主制作映画とかにも出演している。

(8)ナヌークのエルスナー兄弟の出演シーン。ほんの数分なんだけど、やっぱりいい。でもこの映像がシューティングされた時のクリスチャンは最高にデブっていた。


最後に皆さんにがっかりすることを1つ教えてあげましょう。この映画の宣伝用スティル写真。誰に見せても「かっこいい!」とすっごく褒められるこの写真だけど、残念ながら氷山の部分はPhotoshopのたまもの(笑)。危なくて、実際はこんなに氷山に接近できないですから。で、こっちが映画にちらっと出て来る、元になった写真。


それにしても映画の仕事は面白かった。普段やったことない仕事をするのはホントに楽しい。もちろん「隣りの芝生効果」だし、見た目ほど良い事はないのだが、それでもホントに面白かった。もちろん、私の素人仕事であちこち迷惑もかけているから「面白かった」なんて言ったら不謹慎かもしれないけど。そして、グリーンランドの文化(の一部)を初めてこんな形で日本に紹介できたことを本当に誇りに思う。

新しいことをやるのは本当に大事だ。みんなも新しいことをやろう。それが世の中を楽しく,明るくする。時々ここにも書いているけど、お金と暇があれば誰でも出来ることを羨ましく思ったり重要視してはいけない。人のやっていることをあれこれ批評している時間があるのなら、自分で自分にしか出来ない何かを成し遂げよう。そっちの方が100倍大事。

スミ、ありがとう! そしてあれこれ自由にやらせてくれたプロデューサーのEmile Peronardに大感謝。ほんとにありがとう。Emileこんなのfacebookページに載せてる(笑)グリーンランド、56,000人の人たちが喜んでくれると思うと、ホントにうれしい。



DVDは、2月7日発売です! アマゾンで注文受付も開始しました。あとVideo On Demand系でも配給があるはずなので、楽しみにしていてください。



PS
ここでも売ってるよ〜