bar clear all


2018年1月30日火曜日

映画「早春〜デジタル・リマスター版」を観ました。


映画「早春〜デジタル・リマスター版(Deep End)」観ました。いや〜、最高!!! 東京は今週一杯、恵比寿ガーデンシネマでやってますからね、皆さん,駆けつけてください。

ジェーン・アッシャーが素っ裸でプールで死ぬシーンが,妙に印象的な映画。この頃、ジェーン、24歳。ポールと分かれて2年後くらいの作品だ。60年代、ロンドンが一番かっこよかった時代のアイコンである彼女の見事な脱ぎっぷりが素晴らしい。ポーランド人の監督ということで、この時代の「クールさ」を見事に捕らえている。ポランスキーの相棒としても知られるスコリモフスキ監督の最高傑作が、このたびデジタル・ルマスター版として蘇った。

しかしこの時代の女の人、特に可愛いと言われてた女の人って、ホント可愛いけど、実際はどうだったんだろうと想像が止まらない。いったいどういう気持ちで生きてたんだろう、と。ブスの気持ちとか想像してたんだろうか…(笑)。というか、可愛くない女は存在さえも認められてなかった時代の話(笑)。 女というだけで、可愛いというだけで結構辛かったのではないかとますます想像する。

ジェーンはいわゆる良家のお嬢様で、可愛くて、そういうミドルクラスのお嬢様のお家にあがりこむワーキングクラスのミュージシャン(ポール・マッカートニー)という図式は、まるでスクイーズ結成時のグレン・ティブルルックとマキシンみたいだ。

ジェーンも…しかしポールと別れたたあと結構自立した女性になっていったようで、今は実業家としても成功している。マキシンはご存知のように白血病だったっけ?で亡くなって、グレンとクリスは「Some fantastic place」というスクイーズ屈指の名曲を彼女のために書いた。

しかし、ジェーン、ホントに可愛い。スタイルがめちゃくちゃいいわけじゃないけど、足が綺麗で、やはり相当な美人だし、パンツみえちゃいそうなミニがとても似合っている。役柄のせいか意志の強そうなところも感じられて、めちゃくちゃハマリ役だ。なんといっても、喋り方がいいよね。

そういえば、ポールとつきあってたころの話を、彼女はあまり語っていないようだが、そんなところにもなんとなく好感が持てる。そもそもビートルズ周りの女たちって「私が彼を育てた」アピールがすごすぎるよな…。一方で男性の関係者たちがジョージ・マーティンをはじめとして意外にドライなんで、音楽業界って男社会で女は単なる添え物よね…と思ったりする。

コンサートの楽屋には女は2種類しかいない。「ミュージシャンの女」になるタイプの女と、「裏方女」と…という名言を、通訳をしている女友達が話していて妙に納得したのだが、ま、このジェーンなどは「ミュージシャンの女」になる女の最たる存在である。というか、この時代「裏方女」は存在しなかったのかもしれない。(ビートルズのファンクラブ運営してた彼女は裏方女かもだけど、あの映画は手応え弱かったなぁ…

あと最近亡くなった…誰だっけ…ゲンズブールの女の…トロフィーワイフってのともまた違うけど、とにかく、こういう女の人の人生にはとても興味がわく。話が聞いてみたいわ…一度でいいから。意外と話があうのではないか、特にジェーンとは…などと思ったり。シンシアが歳をとったあと結構肥って、ジョンとの暴露本関係も恨みつらつらなのに対し、ジェーンは歳をとってもなんとなくかっこいいし、ちゃんと仕事もしている女の人だという感じがする。(ジェーンもすごい暴露本出してたら、すみません。私がビートルズおたくだったのは遥か遠い昔…)

ま、そんなわけで、この映画。ジェーン・アッシャーの可愛さ/クールさが圧巻で、彼女を可愛く撮るための映画と思ってもいいかもしれないくらいなのだけど、それだけで終ってしまってはもったいない。思春期の男の子の初恋というか、どうしようもなさというか、意味不明さというかそういうのがうずまいていて、それが最高に(申し訳ないけど)面白いのだ。この男の子も日本ではそれなりに人気あったらしいね… 

そして画面を彩る不思議な色、ランプの灯など… 一度見たら絶対に忘れられない。妙な映画だ(笑)。公衆浴場という設定もよく分らない、不思議な感じ。60年代、こういう場所はロンドンにたくさん存在したのだろうか。今度ピーターさんにでも聞いてみようかな…。

私も記憶が定かではないし、子供のころにこういう映画みても理解できないだろうから、はっきり記憶にはないのだが、絶対この映画をどっかで観ている。TVとか、深夜映画のたぐいだったかもしれない。内容などすっかり忘れていたのだが、ジェーン・アッシャーが素っ裸で死ぬところは強烈に記憶に残っているのだった。今、充分におばさんになって、こういう男の子の気持ちとかも、やっと理解できる、そんな映画かもしれない。そして音楽も最高にいい。CANとキャット・スティーブンスが1曲ずつ提供している。



町山コメントがあったので、これも参考までに貼っておきます。



しかし妙に強烈な印象を残すこの映画。当時公開されたあとソフト化がされておらず、今回こうして公開されてファンのどよめきが聴こえて来る(笑)。ちなみに3月にはDVD、ブルーレイでも発売になるようなので、ビートルズ・ファンのあなたは絶対に観ておいた方がいいでしょう。

ところで、最近のサーとジェーンの写真なのかな。こんなのも見つけたよ(笑)