将来にたいしては、私も不安しかない


年明けからこんな記事を読む。しかしいろいろ考えるよね。忘年会や新年会で久しぶりに会う友達の話を聞くと、ホントにそれぞれの人生、いろいろあるんだなぁと思う。音楽業界なんて、今や仕事を離れていく人も多いから、ますますそうだ。残された私たちは、なんとなく彼らに見捨てられたような気持ちにもなる。

野崎さん、楽しそうでいいですね、とよく言われるが、将来については、私も不安しかない。でも普段こんなふうに脇目も振らずに仕事をしているので、もしかしたらそれが良い事なのかもしれない、とちょっと思った。いっぽうで、悠々自適な生活をしながらも、クリエティブな事が何もできてない人はたくさんいる。とはいえ、何がクリエティブで、何がクリエイティブでないのか。私もいつまでこの音楽業界という不毛なゲームに自分も参戦していくのかといつも悩んでいる。と言うよりか、いつまで自分がこの場に参戦できるのか、か。だからこそ… だからこそ、今は必死にやるしかない。

というわけで、将来に対して不安になった時に、自分を励ますために書いておく。

(1)とにかく忙しくする
ごちゃごちゃ考えるのは自分が暇だから。これ原則。人を悪口を言いたくなったときもそういう要因がある。注意した方がいい。考えてもしょうもないことを考える時間があったら目の前の仕事をしなさい。何もやることがなかったら窓ガラスを磨く。掃除をする。掃除はいい。部屋も整理されるしスッキリする。

(2)自分ではなく他の誰かのために動く
これ、めっちゃ効果がある。他の誰かが自分の仕事を楽しみにしてくれている、頼りにしてくれている。そしてこちらも誰かの頑張りを応援したい…そう思うだけで、俄然、お腹の中から力が出てきて仕事する気になる。自分のためだと思うと、ついついさぼりがち。日本に来たいと言ってくれているミュージシャンのために。私の場合はそれに尽きる。

(3) 今を大事にする
将来いずれいろんなことが起きるのだから、何も問題のないと思われる今の自由を存分に楽しむ。こう言ってはなんだが、世の中はとにかく悪くなる一方だ。明日の方が今日より悪くなる可能性の方が高い。ウチの両親だって、今はすこぶる元気だけど、かなり高齢だしな。加えて世の中が良くなる要素は残念ながら今の日本には1つもない。今の幸せは長く続かないのだから、今を大切にしよう。悪い方に想像しても,想像するだけ時間の無駄だ。

(4)身体を鍛える
 健康が一番。一番大切なものは健康だ。筋肉を鍛える。風邪をひかない。絶対にひかない。それがすべての自信につながる。

(5)新しいことをする
今回、映画の仕事をちょっとかじっただけで、かなり楽しかった。そしてそれがまた明日自分が別の仕事をしようとも、楽しんでやれるだろうという自信につながった。
 新しいことをしよう。新しい何かは自分に新しい視野をもたらしてくれる。そして自分の中にいくつも異なった時間のレイヤーを持つことが出来れば、それが精神的な健康につながる。映画をやる自分、ヴェーセンをやる自分、中央ヨーロッパをやる自分、ケルトをやる自分、人の仕事を手伝う自分。そしてさらに言えば、仕事する自分、家族人としての自分、友達としての自分、読書する自分、音楽を聴く自分。それぞれの自分を大切にして、それぞれの時間に悲鳴をあげさせないこと。(これ、この記事の受け売り

というわけで、今日も張り切っていきましょう!

写真は昨日広尾でみつけたアイルランドの最高に美味しいバターKerrygold。こんなに高くて、売れるんだろうか。担当者は売れると信じて入荷したんだろうか(笑)。もちろん私は買いましたけどね。