あれこれ雑感、そしてもうすぐエディがやってくるよ!


最近プロモーションとか、自分の役割とかあれこれ考える。今回のヴェーセンの公演は、正直充分にプロモーション出来てない。今現在、自分の体調がイマイチというのもあるが、いや〜やること山積で大変だ。ブログもたくさん書こうと思ってたのに… でもチケットは思ったより好調だ。皆さん、どうぞよろしく。当日精算で今、チケットは受け付けています。詳細はここ。2/1から4日まで。あまり言いたくないけど、私がこんなだから、次いつ出来るかはまったく保障できません。

話は変わるが、最近こんなところから売り込みがあった。すごいなー 新しいアイディア。空いている席を提要してほしい、という。面白いかもしれない。確かにコンサート主催者以外の人から見たら「空席を空席をにしているのはもったいない、なんとかならんのか」と思うのだろう。新人の公演であれば1人でも多くの人に見てもらいたいというのもあるだろう。いや、そういうのも分かる。でも主催者たるもの、最後の最後まで、公演が始まる1秒前まで1枚でもきちんとした値段で売る努力をしないとダメだと思うんだよね… うーん、考える。そんなこと言ってたら頭が固すぎるのか… 

頭が固いといえば、最近はチケットの売り方もあれこれ考える。例えば郵便局振込。郵便局振込はホントにアナログだ。申込がある → お客さんに金額と口座の情報がしるされたメールを送る → それを見てお客さまは郵便局に行く → その3日後くらいにウチに「郵送で」案内が届く → それを確認したらチケット発送……と、とにかく手間と時間がかかる。が、今だに郵便局振込のお客様は一定数いるし、時間があったり郵便局が近ければ,手数料のこともあって(ウチはクレカ/PAYPAL決済の手数料をお客様に頂戴している)100円でも安い方をという考え方もあるだろう。だからこのシステムを廃止する勇気はまだウチにはない。

一方で電子チケットはホントに便利なのだが、意外なほど多くの人が電子チケットに慣れていない。いや、それがお客さんであれば、こちらの問題なので手間は構わないのだが、業界向けのパーティ(今回のヴェーセンとかがそうだ)で関係者の中でもそういう人は驚くほど多い。だから電子チケットを有料イベントで使う勇気は、今でもない。その一方で、新しいものが好きな方からは「電子チケットにすればいいのに」という意見も多く聞く。うーん…

これから出来てくる新しいシステムにひっぱられて、1人でも多くを集めたい主催者としては、すべてに対応せねばならず、結局それが業務の煩雑さを産み、現場を混乱に陥れている。我々はテクノロジーにひっぱられすぎやしないか… 

将来、楽になることを信じて、「あたらしい便利なもの」があれば導入したいと思う。が、おそらく「あたらしい便利なもの」は常に出現し、そのたびに私たちは、そのシステムにひっぱられる。もしかしたらそれではいけないのではないか。

チケットの売り方だけではなくプロモーションのスタイルもいろいろあるが、ホントに考える。でも2月に来日するエディなんか、ちゃんと新譜のCDを出して、それのプロモーションのタイミングで来日するって、なんか本当に真っ当な来日公演だと思う。ホント素晴らしいよね。スマッシュさん、ソニーさん、地に着いた展開で、ホントにさすがだと思う。なんか、こういうのを見るとホッとする。

それにエディの場合、ステージで一番大事なのは「フリーダム」。時間に制約されず、お客さんに心を開いて、自由に両腕を広げて歌う彼女は最高だ。時間に厳しい、会場では不可能なことだ。もちろん六本木で聞く彼女も素晴らしいし、今や小屋主催で来日を決める会場さんなしでは洋楽シーンは語れないのだから、それにとやかく言うつもりはない。が、やっぱり今回のエディみたいな、こういうオーソドックスな来日はいいな、と思うのだ。

来日公演ってホント、プロモーターのスタイルだよな、と思う。最近発売になったトムズ・キャビンの麻田浩さんの『聴かずに死ねるか』を読んだ。すごいビックネームとのすごいエピソードの数々にクラクラする。ジャクソン・ブラウン、リンドレー、コステロ…でも私は自分が実際に知っているスタッフの方のエピソードがたくさん出て来るかと期待していたが、そうでもなかった。もっともそのへんまでカバーしちゃうと、長くなりすぎちゃってダメだったかも。このくらいコンパクトにまとめないと、ということがあったのかもしれないが。それに音楽ファンだったら、やっぱりスタッフの話よりミュージシャンの名前だよね。麻田さんとは実は一度だけ仕事でご一緒したことがある。結構大変なツアーだったけど(といっても私は単にミュージシャンの子供たちのシッターしてただけなんだけどね…)、終ったあと御大自ら私が連絡するより先に「野崎さん、今回はお世話になりました。またご一緒したいと思っています」と大変丁寧なメールをくださり、あぁ、麻田さんってこういう方だからファンが多いんだろうな、と妙に納得したのだった。うーん、なつかしい。

個人的にはもっとスマッシュがスタートした時の話が聴きたかったかな。もうずいぶん前に読んだ日高さんの本にはいたく感動したが、とにかくプロモーターって、個人のスタイルだよな、と思う。まぁ、プロモーターの学校があるわけじゃないからね。(今はあるのかな…)自分が見よう見まねでやっていくしかないわけで…

というわけで、長く書いたけど、エディの公演、皆さん,是非行ってね〜〜〜!!!

今回はエディにもブーにも会えないかもしれない。東京公演、ヴェーセンと重なってるし… 普段なら地方にでも見に行くんだけど、まだまだ私の体調イマイチだからな… でもめっちゃ応援している。是非皆さんも公演に駆けつけてほしい。