正しい取材…とは?




こんな興味深いイベントがあり! そして昨晩、この会を仕掛けた原さんと小室さんとのTwitterでの会話が興味深かった。










うーん、ホントに興味深い。

さて、こちらはこちらとて来週某アーティストのプロモ来日を控え,バタバタしております。

はい、ポーランドからヤヌシュ・プルシノフスキがプロモ来日します。そして、取材インタビュー中におけるレコ社もしくはプロモーターの正しい態度とは?というのをちょっと考えてみた。

以前…もう5年以上前のことだと思うが、まったく違うジャンルの某取材に立会うきっかけがあり驚愕した。まずインタビュアーの質問がグチャグチャ(が、この 方はその筋では巨匠と言われている)、通訳は頑張っているけどテンポが悪すぎ。ミュージシャンは可哀想に同じことを何度も話すという展開に。かつそこには レコ社の担当もプロモーターもたちあっていない。これはひどい、それに比べると、ウチが仕込む取材はレベルが高いなぁ、と心の中で思っていたのだが…

私は取材中はその取材をしかけた人が、常にたちあい、アーティストの話をウンウンと自分もうなずきながら聞くのは非常に重要なことだと考える。

(理由その1)まずそのインタビュー結果である記事や番組を納得いくものにしたいというのがある。もちろん途中割り込むことは極力避けるし「報道の自由」 「表現の自由」もあるわけだが、それは係る全員の「良い記事にしよう」「読者/リスナーに届けよう」という前提があってこそ。互いに遠慮しすぎていては、 伝えたいことが伝わらない。

(理由その2)アーティストに対して「ちゃんと私も聴いているよ」「あなたの活動に興味があるよ」という愛情表現。そしてインタビュアーさん、通訳さんにもウンウンうなずく「素晴らしい質問」「完璧!」「さすが!」とサインを送る。

(理由その3)特に長くやろうとするアーティストに対してはネタや今後の方針を決める意味で、取材は非常に勉強になるし、インスピレーションの源だ。普段聞けない事、自分でも意外に思う答えがくると、そこが次につながったりする。
だが、どうやらその「まったく違うジャンル」では媒体の力が強い?のか、インタビューを邪魔されず監視されず(?)自由にやりたいという風潮がある、とい うことなのだ。うーん、なかなか興味深い。確かに保護者みたいなのが近くにいると聞きたいことも聞けない、とかあるのかもしれない。

自営業/フリーランスを長くやっていて、それなりに事業がまわって自分のスタイルが確立されてくると疑問に思うことも少なくなり、かつ誰も怒ったり注意したりしてくれないから、それが正しいかどうかは常に自問自答が必要だわ。日々勉強。

写真は来日するヤヌシュとマネージャーのヨアンナ(アーシャ)。二人とも素敵。撮影はプランクトンのK松くん。ありがとう。2年前のWOMEXにて。