近況報告など

ホームベーカリー導入! また詳しくレポートするよ。

8時間の大手術から約1年。再発してないか最初の検査結果が出た。検査を3回もしたよ。とりあえず今回再発はなし。ただし見つけにくい部位だし、加えていわゆる今は「がんは一生完治しない」と言われてるからね。例えば16年後の再発、とか言うのもあるらしい。

今、乳がんは10年、他のがんは5年チェックが必要と言われているらしいけど、その前に別の原因(たとえば交通事故とか心臓とか)で亡くなり、その時、がんを発症していなければ「がんは完治しました」と言えるようだけど、それ以外は死ぬまで結果はわからない、というのが現状だそうだ。

今思うと、手術がを終わった直後は「これらの繋がっている管が全部取れたらすごい幸せだろうなぁ」と思い、「あぁ、なれば、こうなれば…」と想像して乗り越えたすべての治療やハードタイムのことがうまく思い出せない。TVの人気者がヘルニアの手術の後、うつ病になったということを聞いたが、病気は本当に辛い。私みたいに原因とか、いろんなことがわかっていたり、まだまだ対策の余地があり、リーサルウェポンが残されているうちは恵まれている。体調は少しずつだけど、よくなっている自覚はあるが、本当にゆっくりだ。あと半年くらいかかるかもしれない。というか、かかるだろうな、きっと。

朝、いつも異様に早く目がさめる。4時とかそのくらい。普段昼間も食べては寝て、食べては寝てとかやってるから睡眠が長く取れなくなっているのかも? ほとんどの時間をベットの上でゴロゴロしながらすごす毎日だ。時々原稿を書くが、打ち合わせも滅多にないし病院の外来アポで外出する以外は家にずっといる。外食は基本的にできない。やろうと思えばできなくはないけど。ひたすら自炊の毎日。ここ1、2週間は近所のスーパーには出かけるようになったけど、それまでは通販ですべてが済んでいた。便利な世の中だ。通販スーパー、魚やたまこ、肉も持ってきてくれる。Prime Nowをはじめとして、イオンや楽天など… 生鮮商品も注文できる。その辺も落ち着いたら、同じ問題をかかえている人のために情報をブログにまとめてみたい。週に1度とか10日に一度くらい友人が来て、掃除をしてくれる。本当にありがたい。これが当然と思ったらバチがあたる。

今日は大病院の外科外来に行ったのだけど、今後日々の体調管理は地元のI先生に任せることになった。大病院には検査と何かあった時、入院時にお世話になる、というスタンスで。主治医のラッパーN本先生とは10月まで会わない。一方で今日久しぶりにあった地元のI先生はあいかわらずで帰りがけに「人生100年だそうだから、野崎さんはまだ半分だよ」と言われて、ちょっとげっそり。あと50年なんてとても無理。20年くらいでいいんだけど、と不謹慎なことを言いかけた(笑)

トリエンナーレの件をまだ引きずっている。私たち主催者はテロに弱い。お客に危害を加えると脅されたら怯まずにはいられない。人を集めること。その人たちの安全を担保すること。

そして私は人より身体が小さいせいか暴力や脅しに弱い。主催者は毅然としていなくちゃ、と人は言うけど、これが結構ハードだ。きっと経験したものでないとわからない。だいぶ前だが、アーティストに変なストーカー的ファンがつきまとったこともあるし、こちらが何も言えないのをいいことに、あることないことネットに書かれたこともある。なんとかこの仕事を続けてこれたけど、この先、いったいどうなるんだろう。

津田さんや関係者のみなさんの気持ちは、規模は違うけどちょっとは分かるつもりでいる。とても辛い。察してあまりあるものがある。どうして世界は自分でリスクをとって頑張る者に試練を与えるのだろうか。黙って長いものに巻かれていれば、それでいいとでも言うのか。

書かなくちゃいけない原稿や企画書の締め切りが近づいてきた。ふぅ… 企画が通らなくても、自分がどうなるかわからなくても、明日は明日の企画書を書く… のが生きてるってことなのかも。それは楽ではない。