クラウド・ファンディング

とうとう閉館ということになったらしい。吉祥寺の映画館。こちらが公式ページ。

このブログ記事を書いたら、今までになくすごいアクセス数になり(たぶん今まで書いたブログ記事のベスト3に入るアクセス数)、だからちょっと気になっていたんだ、この映画館の動向。クラウンド・ファンディングで大変な金額を集め、しかしオープンが遅れに遅れ、その後の運営もかなりグタグタで批判が相次いでいた映画館。

いつだったか「のざき塾」の生徒さんに「イベントをクラウド・ファンディングでやろうと思うんですけど」と聞かれて「やめておいた方がいい」とアドバイスした。クラウド・ファンディングってお金の前借りに他ならないし、まったくの素人ならともかく、ある程度プロとしてやっている人間が同じ業種内のプロジェクトで手を出すものではない、というわけだ。というか、やるなら絶対に勝てるお膳立てを組んで、かつ宣伝効果などあれこれ根回しをしてからじゃないとやっても意味がない、ということ。ファンディング、成功してる人がみんな裏でどんな大量の努力をしているのか、みんな知らなさすぎるよ。

そもそも注目のされ具合や経過があまりにもあからさまにネット上にあがってしまうし、集まらなかったという結果も一生残ってしまうし、そうなれば明らかにキャリアの汚点だ。まぁ、私個人の意見だけど、絶対に勝てる、集まるという根回しの成功を目指さないのであれば、プロの人はやらない方がいいという考え方だ。ま、私個人の考え方ですよ。

投資する方も投資するほうで、慎重にならないと…。よくミュージシャンがやるよね、クラウド・ファンディング。マネジメントもいないミュージシャンが。あれだって、とってもあやうい。でもファンは「騙されてもいい」っていう覚悟でサポートするんだと思う。かく言う、私もそうだ。だから今だにアルバムが完成しないとか、約束されてた特典が来ないとか文句は言わないよ。そういや某大物ミュージシャンのスカイプであなたのためだけに演奏します、ってどうなった?(爆) 

ま、それはさておき。

この映画館、どうやら4月くらいからテナントの募集があったりとかで、閉館の噂は流れていたらしい。いっときは「グリーンランドの夜明け」の売り込みに行こうかと思ったけど、行かなくてよかった。結局一度も映画館には行けなかったし、前を通ることすらもなかった。私が病気しちゃったから…。だからいろいろ批判めいたことを書く資格は私にはない。でもほんとにこういうパターンって音楽業界にもわんさか起こるんだよね。

前のブログにも書いたけど、やる気がある人の夢が実るように、そして社会人としてちゃんと責任が取れるように、プロジェクトにはアーティストではなく番頭というかプロデューサー的な人が必要なんだろうなと思う。

それにしても開館当初からずさんな運営やタイム・テーブルなどの不備、間違いなど、いろんなことが指摘されていた。あまりにもネガティブなニュースが多かっただけに、閉館はもう時間の問題だった。だから終わってみんなホッとしているのかも。母体の会社は何が本業だったんだっけ? 相当な赤字を生み出したんだろうな…。そしてファンディングに投資した人たちが後悔してませんように。夢ってはかないわ、ホント。

そして吉祥寺にはなんといってもアップリンクもできたし、そちらを応援しましょう!

それにしても映画見に行きたいなぁ。試写状の案内もたくさんいただいているし、行って感想書かないと案内もらえなくなっちゃうよ。それにみたい映画もたくさんあるし…  来週からいよいよ私も外出リハビリ予定。頑張らなくっちゃ。

写真は荒川土手で出会ったワンちゃん❤️