コミュニケーション・コストが高い人たち

王子駅で買ったこれ、大きくなるかしら…

今、ひとつツアー手配でややこしい案件の手配を進めている。いや、ややこしいかもしれないが、事はかなりシンプル。それなのにどうしてこんなに手間がかかるのだろう…という、愚痴なんですが、まぁ、聞いてください。

いやなに、なんつーことはない航空券の手配なんですけどね、オペレーターも人によって言うことが違う。いつだったか「ちきりん」さんがブログでも言ってたけど、例えば今や店頭在庫ひとつお店の人に聞くのだって、なかなか売り場のエキスパートには当たらないので、複数の店員さんに聞いてしつこく再確認しないと正しい回答にはたどり着けない。そして、わたしの今回の場合、これが航空券という高い買い物なのだから、嫌になるわけなのでした。

諸事情あって、今回は単純に飛行機をインターネットで確保することができない。いちいち電話で航空会社のオペレーターと話しながら確認しないと進められない案件なのだった。オペレーターにつながるまでも、とにかく時間がかかる。「日本語をご希望の方は〜」なんて言って、そのアナウンスのあとに英語でも同じ内容が流れる。で、やっと登場するオペレーターが、毎回言うこと違うし、こちらのポイントを的確に捉えてくれないので、本当に時間がかかるのだ。確かにややこしい案件かもしれない。とはいえ、航空券のオペレーターをしているものであるならば、簡単に答えられると思われる内容の問合せだ。なんでこんな簡単なことがわからない?!

ちなみに同じような航空券。前回はKLMのチャットであっという間に手配完了。まったく時間がかからなかった。それなのに… あぁそれなのに。航空券がオープンジョウになっただけで、行きの便だけがコードシェアになっただけで、どうしてこんなに難しい話になるんだろう。

実は何社かトライして、その中でも丁寧ではあるのだが、とにかく異様に時間がかかるの日系の航空会社だったんだが、本当に切れそうになったよ。いや、この会社好きだし、いっつもマイレージで無料で出張時に利用させていただいているし、悪くは言いたくないのだが、ほんとに時間がかかるのが痛すぎる。同じことを某ヨーロッパ系のフライトでやれば、こっちは要領をえないながらもドライでテキパキしてた。っていうか、こういうややこしい案件は丁寧さよりもテキパキさが要求されるのだ。それがわからんものかな…。そもそも電話での話し方がしつこすぎる。「あ、すみません、こちらが間違えてましたね」と言っても「いえいえ、お客様、こちらも確認せず本当にすみませんでした」とか丁寧なのこと言われる。丁寧なのはいいんだが、この場合、丁寧さよりも、とっとと前に行こうよ…みたいな。この案件をとっとと終わらせようというわたしからすると、まったくもって時間の無駄。いいから、早く次の作業ためしてみてくれーっっっって感じなのだ。

とにかく今回は、電話で待たされ、確認で折り返しが必要となること2、3回。おかげで初めてスマホを使って外から電話をかけるはめになり、ドキドキしたよ。だって、この時間帯に電話しろっていうからさ。その時間、私は外出しています、って感じ。それにしても、この間のオペレータのお姉さんの時給とか、電話回線代とか考えてしまった。これ時間の無駄でしょ。人の会社だけど、こんな安い案件で、こんな無駄な時間と無駄をかけてるんだから、私にエコノミーの航空券売ったところで全然ビジネスにならんでしょ?

いや航空会社みたいなおっきな会社は、オペレーターの時給にも余裕があるんだなと感心したりしている。そうね、そうかもね。オペレータのお姉さんみたいに高給もらって余裕がある人たちには良いのだが、付き合わされる貧乏なこちらとしてはたまらない。

だいたい普段ネットでちょいちょいと取ってしまうのに、電話口でTokyoのTとか、RomaのRとか言ってると時間がどんどんすぎていく。いや、こんな重要なこと、文字で残さないとやばいでしょう?みたいなことなのに文字で書いて確認できない。予約が完了するまで、メールは送られてこない。そのアドレスですら、mplantをつづってみせないと通らない。MとかNとか、面倒なんだよ。それこそ旅行時代の私はMike Nancy Loveとか綴れたけどね(それぞれのアルファベットの頭文字を言っていくのだ…電話口では)予約が完了して予約番号もらってメールでコンファメーションが送られてきて、やっと文字で確認できる。

はぁ…

こういうの、コミュニケーション・コストが高いって言うんだ。これはまぁ、一例だけど、ほんと電話って非効率。仕事上でも、いまだ電話ばかりしている人たちいるけど、電話をかけてくる人は、相手が今、どんな状況なのか、まったく想像してくれないのだろうなぁと思う。でもそんな声をあげるフリーランスの方々のキャンペーンが最近は多くなり、功をなして、実はうちには電話はほとんどかかってこない。サラームさんも同じこと言ってた。私も滅多なことでは電話はかけない。今やそれがスタンダードじゃない? だって、電話した時、相手がどんな状況かわからないじゃない?

最近、私はiPhoneを購入しガラケーを廃棄した。電話機のマークを一番下のDockエリアに入れるのをやめてしまったら、電話を持っているという感覚がなくなってしまい、これがなかなかいい感じだ。もうツアー中以外は本当に電話取りません。このiPhoneは、まるでちっちゃなiPadだ。だからこれからも電話はかけないし、よほどのことがないかぎり取らないよ。

いや、コミュニケーションをドライに、と言っているわけではない。例えば会ってミーティングすることの重要性は何よりも大きいと思う。もちろん相手次第だが。なのに、電話をかける人というのは、会ってミーティングしている間も携帯電話を見たり、めっぽう落ち着きがない。会っている時は、話している相手のことを大切にする。それが礼儀だと思うんだけど、違うのかな。…というか、それがわたしの好きなスタイルだ。そういう方がお互いの思考が深くならない? 普段は電話に出ない。会っている時は、その人とその場の話の内容に集中する。ほんとに電話に出てる人って、ミーティングの間も電話に出てるのよね…そして彼らの会話を複数回盗み聞き(笑)していると、「えっ、まだその案件やってんの?」「えっ、その件、まだそこ?」「えっ、まだ結論でてないの?」ってことが多い。余計なお世話だが。あぁ、なんて時間の無駄なんだろう…と心配になったりする。まぁ日本の会社は現場に決定権渡さないからね。そうなっちゃうのかなぁ。でもって、彼らは時間が経過したということだけで、仕事をした気になっているのが、なんとも牧歌的。ある意味、幸せな人たち。わたしは具体的にちゃんとお金を生み出す結果にならないかぎり仕事にはなってないよ、と思う。ちょっと偉そうな経営者目線だけど(爆)

というわけで、偉そうなわたしは電話を取らない。これからも。電話をもらう時は、どんな偉いクライアントさんでもアポをとってもらい、その時間は電話に注意を払うように、電話がなったら取るように言ってもらったりしている。本当にたいへん申し訳ありません。ひどいよね。でもすみません、でもそれが私のスタイルで、それこそわたしを24時間雇ってもらえないかぎり、治せないんですよ…

わたしが普段メールが早いのは「おねがいだから電話してくるなよ」というメッセージでもある。わたしがいろいろクリエイティブな思考を巡らせている間に電話で中断されたら、最悪だからだ。もっともそれも病気してから、かなり遅くなっちゃったが、復活したら、またスピードアップしていきますよ(笑)

で、ものの話によると、スティーブ・ジョブズもゲイツもメールは異様に早かったんだって。で、スティーブも人と会うのが大好きだった、とのこと。わかるなぁ!

そういう私は体力がおちているせいで、今階段が登れないのだが、昨日も地下鉄のエスカレーターで「1人で右側に立つ」という「エレベーター2列早く普及させましょう」キャンペーンをはっている。あれ、勇気いるよね(笑)

さて最近ガラケーを手放し、iPhone買って、スマホ持ちになった。今まで持ってたガラケーが古すぎてBluetooth使っても、何をしても電話番号を移行できないので(親切なお店の人も散々トライしてくれたのだが)、手動で整理しながら入れていった。

ふふふ…人間関係整理せよ、ということか。基本的にfbをやってない人は親しくなくても残す方向で整理したが、そもそもそんなに人数はいないので、あっという間に完了。

といいつつ、昨日はiPadを置いて外出しようとして、買ったばかりのiPhoneに親友たちの電話番号が入っていないことを思い出し、かなりゾッと不安になった。結局わたしも小心者だな。明日はiPadの格安SIMをいよいよ解約する。大丈夫か、自分!?(格安SIM解約はY-Mobileの親切なお兄さんのアドバイスにより来月に繰り越しになりました)

今日も生意気に(笑)張り切っていきましょう!