ネット上の情報に気をつけろ

200円くらいで買った苗がどんどん大きくなってきている(嬉)

最近になってようやく世間がステマということに敏感になってきている。良いことだと思う。そうじゃないとお金を持っている発信者の情報ばかりが強いという現象におちいるからだ。昔はなかったけど、ネット上で例えばタイアップ記事だと、今ではちゃんとPRってクレジットが出るようになったよね。いい傾向だと思う。

昔から日本の音楽雑誌の多くがスポンサーからの広告でなりたっているのは、津田大介さん他が本を出している他、多くの音楽ファンが知る事実だ。いや、それが悪いと言っているわけではない。商業誌なんだから当然のこと。メディアを運営するのにはお金がかかる。問題はそれを見て単純に洗脳されてしまう方で、メディアが発信する微妙なメッセージをちゃんと自分で見分けられるようにならないとダメだよ、ということなのだ。それにしてもそういった商業誌の最右翼であったスイングジャーナルやアドリブが早い段階でなくなってしまったのにはびっくりだった。タイアップで有名なロック媒体の方はまだたくさん残っているみたいだけど。分母数の違いということなのか…。

結局は読者と媒体の関係だと思うんだよね。媒体が、その媒体が見たり読んだりしてくれる人たちに誠意を示しているかどうか、ということ。

でも、そうやってステマを批判してるテレビの事業部が、自分の事業部がからんだ映画やコンサートなどを公共の電波を使って宣伝しているのは、どんなもんだかと思うよ。よくある局内の「番宣」もみんな片目つぶって逃してるけど、あれって郵政省(だっけ?)の認可を得ている公共の電波使って許される行為なわけ? なんか考えるよなぁ。

メディア…特にテレビって本当にあやういもんだとは思う。最近クスリでつかまった大女優さんの復帰がどうこうと騒がれているが、彼女の復帰するかどうかを決めるのは、多くの人が言うファンではない。舞台でもやってれば別だろうけど、テレビに出るとなれば、決めるのは番組に資金を提供しているスポンサー企業たちだ。スポンサー企業が「彼女を出してよし」と判断すれば、彼女は復帰できる。いつだったか某人気タレントとマニアックなロック歌手の不倫騒動の時もとばっちりをくらったのは、スポンサーがおりたりTVのレギュラーがなくなったりしたTVタレントの方で、ライブハウスのチケットを買ってくれるファンにささえられているロック・ミュージシャンの方は痛くもかゆくもなかったようだ。同じエンタテイメント業界だってのに、ビジネスモデルがこれだけ違うってのが、非常に興味深い。

それはさておき…

メディアが発信する情報ってそういう意味では空虚だとも思う。でもそんな中で、読者の方の信頼をたくさん得ている名門誌さんや新聞、ラジオなどが、広告を打っているわけでもタイアップ記事を出せるわけでもないウチみたいな弱小音楽事務所が紹介する音楽を取り上げてくださるのは、本当にありがたいと思う。もちろんそれだけ皆さんの期待を裏切らないような素晴らしい、他にはないような音楽を紹介していかなくちゃ、というのはあるのだが…。そうやって本来の人間のあり方を信じていいのかな、と思う。巨大メディアも、ネットの上も、少しずつ良くなってきていると思いたい。数日前のこんな記事もいいね。

今日もはりきって行きましょう!