引き際の美学

今いる部屋のベランダはハーブ類が育たない。ミント、また購入したけど果たして…
とてもお世話になった方が4月で定年退職してらした。わたしがかなり具合悪い時期だったので、きちんとお礼も言えなかったんだけど、連絡が取れてお礼が言えてよかった。最後にその方にお会いしたのはヴェーセンの公演で、休日だというのに会場に来てくれて、あれやこれやと手伝ってくれた。本当にお世話になった。柔らかい空気の優しい方だった。場を和ませるのが得意で、本当に本当にわたしはお世話になった。きちんと直接お礼もできないまま、終わってしまったが… ありがとうございました。

定年退職かぁ。わたしはいろいろ考えて自分の健康状態がゆるせば、あと6年はこの仕事をしようという結論に最近達した。正確にはあと6年とちょっとだけど。ではこの残りの時間で何ができるか。それを準備できるというのはラッキーだ。多くの人が自分以外の理由や経済的理由で余儀なく仕事をやめないといけないというのが現実なのだから。

現在住んでいるマンションの切り替え時期(うちのマンション5年契約なんですよ)や年金もらえるようになるタイミング(今の法律が変わらなければ)など。あと6年。

あと6年だと思えば、昨晩、買ったばかりのスマホをダブルSIMにして、月2,000円の節約にまた成功しちまったぜーと悦に入っていたが、もしかしたら、あまり意味がなかったかもしれない。月2,000円=年間12,000円で6年分? iPhoneもそのくらいしたし、今回調べたりした調査時間を考えたら、無駄だったかも。仕事辞めたら別に最新のテクノロジーについていく必要なんてないんだし。あと6年逃げ切れたかも? ま、あれこれ調べたりアップルストアにいったり、アップルのお兄さんお姉さんと話したりは楽しかったからよかったのだけど。(どうでもいいけど、たとえiPhoneでもアップル製品買うと気持ちがあがるねぇ〜。スティーブありがとう)

ホームページを大リニューアルすることを考えていたけど、あと6年なら今のスタイルのまま逃げ切るというのもアリかも、と思い始めた。ワードプレスとか習ってみようかとも思っていたけど、このままでいいかも? CDショップも最新のスタイルのものに変えようかと思ったけど、よく考えたら一番売れてる通販サイトであるアマゾンなんか、めっちゃ変化しないし、シンプルで軽いし、ショップはもうあのままでいいや…とこちらも考えている。チケット販売のサイトもセキュリティしっかりしてるし、あのままで十分だろ。あんまり変えてもお客さんをと惑わせるばかりではないか?

スマホは消費するためだけのツールだから、今後はデスクトップとスマホを持つ人、二極化が進むだろう、なんて話をネットの上で読んだ。世の中を動かす人と、消費する人。そういうふうに世界は分かれる。

一方で、このままワーキングライフを終えるのが嫌で、「社長の椅子」を買った。その前までの椅子は3,000円くらいのディノスだかアスクルだかで通販したもの。買ったのは独立した時だから、もう20年以上もこの椅子の上に座っている。買った時は取り急ぎ…と思ってたのに時間がたってしまった。このボロ椅子でワーキングライフを終えるのかと思ったら虚しくなり、15,000円くらいの社長の椅子を選ぶ。デカい。私の「はんてん」と比べてみて(笑) このはんてんを着て、社長の椅子にあぐらをかいて座り、iMacに向かい合っている。それにしても散らかったオフィス…早くきれいに片付けないと。

で、自分のワーキング人生が終わったあと何をするか。読書と編み物。そしてブログやSNSで、いろんな楽しい文化を紹介するってのはやり続けたい。で、友達や、特に自分より若い人たちを応援するんだ。そういうのがいいなぁと勝手に夢想している。そして「やめる、やめる」っていいながらやめない人が多いのも、この業界の特徴ではある。オレもそうなるんだろうか。でも引き際はかっこよく! 

そんな中、自分より10も年下の角幡さんのインタビュー記事に妙に癒される。





このインタビュー、全部読みたい方は、こちらを購入ください。近年の角幡さんのインタビューの中で、一番よくまとまってて、良い記事です。