なるほど一級のホラーエンタテイメント映画でした『スケアリーストーリーズ』。怖いけど楽しい映画でした。デル・トロ監督の原点。そしてプロデュースの「怖い本」。試写で拝見。ありがとうございます。
ホラーといっても自分が自分の人生の主人公(さだまさしの歌みたい・笑)っていう明るいテーマがあって、とにかくドキドキ・ワクワク楽しめました。主人公のメガネの女の子をはじめ、子供たちもすごくいいし、出てくるお化けたちもなんだか愛らしい。デル・トロ監督の世界だよね、まさに! 怖いけど、楽しい。楽しくて、チャーミング。そしてすごく緻密に作られていて、圧巻でした。
原作となった「怖い話」は81年に全米の古い本や雑誌、民俗学者たちに取材してまとめたもの。子供たちはこの本の登場を喜び、当時大ベストセラーになったそうだけど、あまりにもすごい内容から学校図書に置くことを禁止された曰くつきの本だという。挿絵のキャラクターは、デル・トロ監督の大のお気に入りだったそうで、今回の映画化にあたりオリジナルの挿絵のキャラが忠実に再現されたりしているそうです。オリジナル挿絵のイラストはこちらで見ることができます。すごいよ。
監督はノルウェー人だそうで、アンドレ・ウーブレダルという人。このテの大作品は経験がなかったそうだけど、デル・トロ監督が大抜擢。テンポがよく楽しめるホラー映画を実現できるのは彼しかいない!ということで決定したそうです。
主人公の眼鏡の女の子。ちょっと引っ込み思案なところなど、子供のころのデル・トロ監督自身を投影させているのかな、と思う。いいね。
何はともあれデル・トロ・ワールド大全開! 好きな人は絶対にチェックした方がいいですよ。
2月公開。全米NO.1を獲得したそうですが、日本でもヒットしますように。