Every time I watch this clip I love Bob Dylan a little bit more https://t.co/5HzVBywESK— e m m a s w i f t (@emmaswiftsings) January 30, 2020
ディランの良さがわからない、といってはウチのミュージシャンたちの顰蹙をかっている野崎です。みんなディランが好きよね。でも私がディランをよくわからないというのは本当なんだもの。そりゃー、ディランがウチと契約してくれる、っていうなら真剣に聴くけどさー(と、高ぴーな態度)
…とか偉そうに言ってたら、エンマのこんなツイートが目に入った。なんかどんな人のアドバイスよりも、彼女のツイートは私に響いた。「この映像をみるたびに、ディランがちょっぴり好きになる」。うん、やっとなぜみんながディランを好きなのかわかった気がする。エンマって、今、ロビン・ヒッチコックのパートナーの人。東京でも一緒にステージに立った。若いんだけど、なんかいいんだ、彼女。
エンマと一緒になってからのロビン・ヒッチコックはSNSをよくやるようになった。140文字の小さな宇宙は、ロビンにはぴったりだ。二人の会話を聞いているとロビンがあれこれ躊躇するのに対し、エンマは「行け、行け〜っっ」となんのくったくもなくプッシュするんだよね。いいなぁ。若い子がパートナーだとそういうメリットがある。 そんなわけで東京のカラオケ。しかも場所はあの『ロスト・イン・トランスレーション』のカラオケ屋さん。歌ってくれたのはジョン・レノンの名曲『インスタントカーマ』。めっちゃかっこいいでしょ!?
こんなこと、前の奥さんの時には絶対にありえなかった。ロビンはSNSの時代に、本当に向いている。また来てくれないかなぁ。
このメンバーで2006年に呼んだんだよね。その前年にR.E.M.は武道館を埋めていたので、その0.5%のお客さんが来れば良かったけど、それも難しく結構な赤字になった。でもすごいアーティストたちと一緒に仕事ができて、本当に私は今でもすごく名誉に思っている。ピーターは、この映像にもあるように演奏中、ずっとロビンを見つめていた。ビルはライブが終わったあと「なんで自分が音楽を続けてるのか思い出したよ」とロビンに熱く語っていた。そんな彼らの奢らないミュージシャンシップというか、かっこよさにしびれまくった。
そうそう、この時、メンバー全員家族連れで、それぞれがそれぞれのカップルですごく楽しかった。でも一番大好きだったビル(ドラム)の奥さんのフランキー(イラストレーター。最近のキング・クリムゾンのユニークでシュールなイラストは彼女の作品だ)は昨年癌でなくなってしまった。発見されて、もうあっという間だった。もうあの時間は戻ってこない。
しかしかっこいいよなぁ、ロビンは。すごく天然なんだけど、かっこいいんだ。私が仕事辞めちゃう前にもう一度絶対に呼びたいアーティスト。この前のエンマとの東京公演は、今まで作った彼のどのロビンの公演よりも良かったからね。もう1回くらいできるんじゃないかな。