「7日間ブックカバーチャレンジ」とやらに参加してみました

大好きな恵子さんから振られたので、さっそく並べてみました。ちなみに「いいね」の数でいうと私の友人たちの間ではこの7冊のうち『わたしを離さないで』が一番人気だったようです。確かに英語圏と仕事している人たちは絶対に逃してない大ヒットした一冊かも。『沈黙』も「今、娘がはまってます」という人、『嵐が丘』は意外なところから「私も行きました〜」みたいな声がかかったり。なかなか楽しかったです。

バトンは誰かをこちらから指名するのがチェーンメイルみたいでいやだったので、私の紹介本にコメントを多くくれた方に振ってみたら快く引き受けてもらえました。よかった。彼女の選ぶ7冊も楽しみです。

さて、最初この話があがった時7冊もあげられるか…と思いましたが、最終的には7冊にしぼるのに苦労しました。

では、行きます〜

(1)永遠の名作。高校生の時から「一番好きな本は?」と聞かれたらこの本をあげています。あまりにドラマチックで映画みたい。スコセッシの映画はちょっと違和感ありました。「神様は存在するのだろうか」ということに回答をくれた、ものすごい本だと思います。私は、神様はいると思います。

(2)ブロンテ大好きで牧師館に行った時はめちゃくちゃ感動しました。きっかけはもちろんケイト・ブッシュのあの曲です。特にエミリーは詩も好きで、大好きな詩がNHKのドラマ『ハゲタカ』の主題歌にもなった時はとても嬉しかった。


(3)この名作をSFだとか解釈する人は何もわかってない。これは人間に関するすごい本です。人間とはどんな状況でもそれをなんとか受け止めて生きていく。小さな尊厳を守りながら…そういうことを言ってます。イシグロはどれも好きですが、これが一番かな。


(4)圧倒的な完成度。これも男女の時間を超えた愛とか解釈する人がいるけど違うと思う。人間って人からみるとつまらないことに拘って生きている。そしてそれは主人公にとっては命をかけるほどの秘密だった。とにかく素晴らしい。映画は全然ダメでしたね…


(5)探検本を一冊いれようとして角幡唯介さんでも高野秀行さんでもなく、クラカワー選んじゃった。すみません。でもこれはすごい作品です。本人が当事者であり、悩み葛藤しながら必死で描いているところがすごい。クラカワーは『荒野へ』も素晴らしいですが、こっちの方が迫力があります。


(6)絲山秋子さんの芥川賞受賞作。これも感想文書いてる人の中に主人公の太っちゃんへの愛とか言っちゃう人がいて、「ちーがーうーーー!」と思う。男女を超えた仕事仲間の友情は確かに存在するし、私もとても男友達に恵まれています。絲山さんの作品はどれも登場人物が生き生きとしてリアルで、かつ読後の爽やか感が良いです。


(7)森さんの作品は一番有名な『スカイクロラ』は読んでないし、他のエッセイもピンとこなかったのですが、この本はすごく感銘を受けました。勝間和代さんの『断る力』、スティーブ・ジョブズの『1995インタビュー』『スタンフォード大学スピーチ』と並んで人生に、仕事に迷ったら何度でも取り出して読みたくなる本です。



皆さんの7冊もぜひ教えてくださいね〜