リアム・オフリンのドキュメンタリー。worldwideに見れます。90分。https://t.co/l6C3u31zLL— 野崎洋子 (@mplantyoko) April 16, 2020
出演:シェイマス・ヒーニー、マーク・ノップラー、マット・モロイ、クリスティ・ムーア、パディ・グラッキン、ドーナル・ラニー、アンディ・アーヴァイン、ダブリナーズ、エンジニアのブライアン・マスターソン、ショーン・ケーン(チーフタンズ 久しぶりに顔見た。元気そう!)などなど。一ヶ月見れるそうです。
アイルランド音楽ファンの間でボシーとプランクシティとどっちがすごいかというディベートはよくある。で、あまり賛成してもらえることはないんだけど、私は圧倒的にプランクシティ派。プランクシティの方が威厳があるというか、洗練されているというか… ボシーはかっこいいけど、ちょっと田舎くさいんだわ。もちろん素晴らしいけどね。で、プランクシティをプランクシティたらしめているもの。それはリアムのパイプによるところが大きい。(一方で、実は私にとってはクリスティ・ムーアのヴォーカルはあまり好みではない。ま、その話はまた別の機会に)
それにしてもいいドキュメンタリーだった。ドーナルやアンディの若いころの写真や動画にも感動。それにしてもみんな若い時はかっこいい。特にアンディ。めっちゃハンサム!!❤️ いっしゅん髪が少ないパディ・モローニも登場。この時代のパディの動いてる映像、初めてみたかも!
リアムの、キルデアでの子供時代の話からプロスペラスの伝説。若いころの古い映像多数。そしてプランクシティを結成。でも他の旅芸人的なメンバーたちと違い、もともとは学校の先生だったリアムはあまり旅生活になじめなかった、と。
結構笑えたのはリアムがすごくプライベートな人で、あまり私生活について他のメンバーに明かさなかったこと。リアムが乗馬が大好きなのは有名な話。でもアンディが「リアムが馬に乗ってる見たことある?」と聞くと「ないなぁ!」と、ドーナル。「見れたらよかったのにね」と。
そしてリアムの乗馬映像が挟まれる。そうそう、馬が大好きなのは私も知ってたけど、動画では初めてみたかも。確か奥さまが怪我をされたのは落馬が原因じゃなかったっけか? いずれにしても素敵なリアムの笑顔。奥様も素敵な方だが、リアムと初めて会った時「お名前は?」「何をやってるの?」なんて会話の中で、リアムがイーリアンパイプを演奏していると言ったんだけど、奥様はそれが何かを知らなかったのだそう。すごすぎる!(笑)それにしても奥様も若々しく素敵な方! 初めてお顔を拝見した。
貴重なシェイマス・エニスのお葬式で演奏するリアムの姿も出てくる。パディ・グラッキン「(エニスのお葬式で演奏して)リアムはこの伝統を伝えていかねば、とあの時決意したのだと思う」と語る。
リアム。あともう一度日本で演奏してほしかったなぁ。企画は何度か持ち上がった。一度、鎌倉の某有名なお寺でリアムとシェイマス・ヒーニーの朗読公演をやろうと思ったんだ。ノーベル文学賞のシェイマス・ヒーニー。実現してたらすごかったね。あと、このドキュメンタリーでもかなり出てきてしゃべっているチェリストのニール・マーティンのカルテットにリアム・オフリン特別ゲストで入れて、公演作ろうか…なんて話もあった。どちらも実現しなかったけどね。
リアムのお葬式を伝えるニュース。
それにしてもプランクシティのこの通称「ブラック・アルバム」は、超名盤! 1曲目から超飛ばしてる。ドキュメンタリーの中でドノヴァンが言っている。「プランクシティはフォーク界のビートルズだ」と。
リアム良すぎるぜ…速攻泣ける曲の数々…
もちろん早くてアップテンポの曲もあるんだけど、リアムの真骨頂はやっぱりスローでシンプルなメロディを何度も何度も重ね、熱さがジワジワとくるところにある。あぁ、やっぱりいいわ、リアム。
リアム・オフリンのCDはこちらで扱っております。どれも滲み入るような音楽だよ…