かいつまんで内容を説明すると…
「スペイン語読めないので、国内の状況については詳しく語れないけど、アイルランドよりもスペインの方が厳しい状態。でも大都市と違ってここは田舎だからわりと緩めだな」
「例えば外出する時は、その家から一人しか出てはいけないんだ。例えば夫婦で散歩に行くとかはできない」「遠くに行くことはできなくて地元の店やスーパーマーケットにしか行くことは許されない」「犬の散歩は許されてるんだ。だけど散歩してると犬の名前は?とか警察に聞かれたりするんだよ。人の家の犬を借りて散歩してる人とかもいるからね(笑)」「政府の対応が遅かったと怒っている人もいるよ」
「(コンサートがキャンセルになって大変でしたね、と言われて)ここ6〜8ヶ月はコンサートの準備のためにずいぶん時間を費やしてきたからね。アメリカのツアーもあったし、ソロ公演も予定されていた。なのでここ1年の努力がみんな消えちゃった…って感じだ。最初はすごくショックだった。予算もかけていたし、マネジメントも雇っていたし、コンサートホールなどに対するリスクを自分たちで背負っていた。収入のことを考えず投資してきた部分もある」「まぁ、でも良かったことはメンバーがそろっていたので公演はなかったけどレコーディングできたことだね。来月くらいにはリリースできるかもしれない」「なんかいつも通りやることはたくさんあってね。でもオンラインのマスタークラス向けのワークショップとかやりたいな。無料にしてソーシャルメディアを使って…」
「それがどういうものになるかは今はわからないけど、<パンデミック後の現実>という考え方は出てくるだろうな。この状態を抜けた時、いったいどうなっているか。政治に対する考え方も変わってくるだろう」「良い社会が待っているかもしれない」「多くのひとがさらに真剣に自分のやっていることを問いただすようになると思う」
「音楽は果たして何を人々に与えることができるのか」「音楽は安らぎや大きな喜びをもたらしてくれるものだと思うし、人々がさらに大きな夢をみたり、大きなことを考えたりすることを助けてくれると思う」
「人々は他の人とつながりたいと思っているし、音楽はそんな時、役に立てると思う」「この状態が続く中で、人々はさらに音楽に意味や深さがあるものを求めるようになってくるかもしれない」
ところで一緒にインタビューに答えた中で興味深いのは東京在住の能関係で芸大にいらっしゃるアイルランド人女性。ちょうど都知事の会見が行われた日の様子を語っている。「ここではハグや握手はあまりなくて、だいたいはお辞儀なのよね」「東京はコマーシャルノイズがものすごい。ジングルとかアナウンスとか…」「騒がしいストリートがあると思うと路地の奥に古いお寺があったり」「(自宅待機は)Requestで、Commandというほどではない」等々。とはいえ、いくらその国に住んでるからっていろいろ語るのも難しいよね。東京に何年住んでも何も知らないひとも多いし… 特に彼女が語る小さいライブでも30ユーロとか取るからミュージシャンはやっていけるみたいな発言にはまったく賛成しない。だってそのほとんどは会場が持っていくものなのだから。その辺の事情をわかってない素人に語らせるのは危険性がともなう… といいつつ興味深かった。ま、何にせよ、時間がある方、ぜひ聞いてみてください。マーティンが登場するのは最後です。Podcast: Covid-19 – Artists Around The World by The Journal of Music via #soundcloud https://t.co/XLMEB8J6V3— 野崎洋子 (@mplantyoko) April 22, 2020
しかしこうしていろんな国のいろんな状況をうかがうにつけ、いろいろ考えますね。アメリカ在住の男性などは「家族がいてくれて本当に良かった」「一人のひとは寂しくて大変だと思う」とか言ってて、そういうものかなぁとちょっと開眼。一人だったとしても、家族と一緒だったとしても「良かった」と思えるのが、その人の幸せなんだと思います。私なんぞは同じ部屋に他の生き物(植物以外)がいるだけでプレッシャーだけど、普段から幸せな人はもっと幸せに、普段から不満がある人はもっと不満になるのかもしれない。価値観は一つでは決められない。
しかし一人で静かにしているもの悪くないような気がしてきました。ZOOMもやってみたけど、返ってなんか虚しくなって、早くもやめちゃった。まぁ、でも来週気がむいたら、またやってみようかな。
それにしても、こうしているとなんか違うものが自分の中から生まれてくる気がする。自分にとっての「アフターコロナ」の考え方をまとめていく時期が来たかな… とはいえ、今はまだまだ目の前の残務処理やら、残務処理やら、新規プランニングやらに追われています。早く編み物したい!(笑)
マーティン、いいよなぁ。なんか引き込まれちゃうよね…
PS
マーティンにアイルランド伝統曲を習おう!チャンネルができました。
フィドル習ってる方、ぜひ。マーティン・ヘイズとゆっくりメロディを習いましょう。https://t.co/eVDuVTpYPe— 野崎洋子 (@mplantyoko) April 29, 2020