国会議員は全員これ読んだ方がいいと思う。https://t.co/1NAz9EzTMA— 津田大介 (@tsuda) May 8, 2020
とっても立派な経営者の話でした。読んでて涙でたよ。かっこいいね。かっこいい。でもそうなんだ。私たちみたいに好きなことを仕事にしているのなら、こういう事態はいつも想定し覚悟の上でいないといけない。そして必要があれば、誰にも恨み言を言わず、粛々と早めの判断をしないといけない。じゃないといろんな人に迷惑かけちゃう。
私もなんか、さぼってないで、いろいろ考えないといけないなぁと、このNoteを読んで、ちょっと勇気をもらったのだった。だから今日はちゃんと今日の私の覚悟というか、思っていることを書く。
そもそも音楽業界はすでにコロナ前から風前のともしびで、特に海外の音楽を紹介する仕事にはかなりの無理があった。私は病気もしたし、いろんな状況を考えて、このコロナ騒動の前から、もうやりたいこともやったし、あと6年でこの事業は終わりにしようと思ってきた。それはこのブログでも公言してきたのだが、いや、6年なんてもう持つはずもなく、この状況下では、もっとはやく終わらせないといけなくなるかもしれないと思い始めている。
ちなみにうちは基本温かいエリアの音楽に私が興味があまり持てないことから、夏はイベントは少ない。だからこのあと予定されている来日ものは10月までない。いずれにしても、かき入れ時があるとしたら、秋とか冬だ。秋冬企画はじっくり作る。そして春は利益があやうい、でもやりたいものを利益が出なくてもやる。そういうペースでここ数年は仕事をしてきたし、しかも体調も現在は100%ではないことから、今年も昨年、一昨年に引き続き人の公演やプロジェクトを手伝う事が多く、自分の主催公演は実は来年1月まで予定されていないので悠長に構えていたのだった。
でもあっという間にGWも終わってしまい、やばいと思っているところに、このNoteだ。
先日までは「大手がいいアイディア考えてくれるだろ」「頭のいい誰かが何かをやってくれるのを真似すればいいだろ」くらいに構えていたのだが、そういう自分が卑怯に思えてきたのだ。こう見えても私も音楽業界のはしくれに生息しているのだから、いずれにしてもいったん自分の考えをここにまとめておこう、と思った次第。長くなるけど、お付き合いください。
で、2011年の時みたく、あとで「なんだ、あの時、こんなこと書いてら」って笑ったっていいじゃないか? あの当時のブログを読むと、私って、ほんとに私らしいな、と嬉しくなってしまうわけで、そんな自分大好きな私の未来の私のために自分の今の気持ちをまとめておくべし…と。
正直この事業はいつ辞めても悔いはない。本当にやりたいことをやってきた。周りの人が支えてくれて、私は自分が本来得るべきであった以上のラッキーを手にいれてきた。大好きなミュージシャンたちとかけがえのない人間関係ができた。それは誇りに思っている。
やめるとしたら心が痛いのは若いミュージシャンたちのことだ。まぁ、それは置いておくとして…
では、この仕事を続けるのか? と思いつつも、これからコンサートやイベントを行う場合の問題点をまとめてみる。
(1)会場入り口で消毒スプレー、そして検温なども必要になってくるのかもしれない。
もっともこういうものは小屋(ホールやライブハウス)が準備するものになっていくのかもしれない。いずれにしてもそれなりの追加予算はかかるが、それで解決できるのならそれほど大きい問題でもないかもしれない。
(2)出演者ののソーシャル・ディスタンスが必要であろう
まぁ、でもウチのアーティストたちはソロ、トリオ、多くても4人か5人くらいだから、これもなんとかなるのかな…
(3)お客さん同士のソーシャル・ディスタンスが必要であろう。
ソーシャルディスタンスが必要となれば、先日紹介したブログにあったように、コンサートという考え方自体がまるでペイしなくなる。
ずいぶん前にとあるレクチャーで聞いたのだけど、他の大都市に比べて東京はとにかく小屋(会場)の値段が高いのだ、という。だいたい1席1.000円から1,500円はかかる。ということは、ソーシャルディスタンスを取るために、前後左右、何席を一人のために抑えればいいのだろう。例えば家族や同居者、同居してなくても恋人同士で来ているところは隣同士でいいとして…と。それでもキャパシティはだいぶ減ってしまう。
それにしてもみんな考えることは一緒。こんな実験をしたホールさんも。
パリのオペラ座も…
《ブログ》パリ・オペラ座について、総裁のステファン・リスナー氏が「年内の再開は難しいかも」と。のみならず1年半近くの閉鎖の可能性についてフランスのラジオで語ったそうです。まじですか、まじですか。https://t.co/Pb4BEw4NoR— MCS Young Artists (@MCSYoungArtists) May 9, 2020
日本のホールでキャパシティが減った分、小屋代を安くしてくれるところなどまずないだろうなとは思う。加えてその差額を国が文化予算で補助してくれる…というのも、まったく望めない。
というか、お金の問題はお金で解決できたとして、そもそもこの距離感で会場の一体感を作りだすことができるのだろうか? そういう問題もある。
お客さんに協力をもとめるしかないが、場合によっては使い捨てマスクなど、入り口に用意する必要が出てくるのかも。それか事前に告知した上で、ドリンクみたいに販売するか? 販売となればドリンクのごとく、ライブハウスが積極的にやりそうだ(笑)
(5)発病した時のクタスター感染防止のため、お客の名簿を作る必要がでてくるかも。
ただこれはコンサートに限らず全ての行動において必要になってくる可能性大。
ウチの場合、ウチからチケットを買ってもらえれば、チケットを発送したりする手前、連絡先は終演まで把握している。今後はそれを公演終了後1ヶ月は保管、とか出てくるかもしれない。またチケットぴあやLAWSONで買った人に対しても、きっちりした連絡先をチケットエージェントたちが主催者に報告する義務が出てきそうだ。…とはいえ、冒頭に書いたように、すべての行動の記録が必要となってくるのは間違いない。現在アンドロイドとiOSで開発中という新しいアプリにも期待が集まる。となれば、公演主催者が心配することではないかもしれない。
(6)終演後のサイン会は当分なくなるだろう。
サインだけなら事前に書いておくという方法も取れるが握手をしたりハグしたり写真を撮ったりすることは不可能になる。まぁ、でもこれは新型インフルが出たころから悩ましい問題ではあったので(冬の公演が多いので、ほんと正直主催者としてはドキドキするのよ。ツアー終了までインフル出ませんよーにってね)、それについてやっといい加減にしてきたことに落とし前がつく感じか。それはいい事かもしれない。が、お客さんにとってはつまらないし公演に足を運ぶ理由が減ってしまう? ではビニールシートを設置するのか? うーん、ちょっと考えられないが、ビニールシートごしに接触なし、でもサインはあり、とかはありかも? ビニールの向こうでサインをし、ビニールの下からコンビニよろしくサインしたCDを渡す、と。ゴサード姉妹くらい可愛ければ、ビニールシートの向こうから手をふるだけでも結構可愛いかもしれない。でもあの「すごく楽しかった」「また来てください」みたいなお客さんのコメントを聞けなくなるのは寂しいよなぁ。
あとは、まぁ、これは皆さんには関係ないだろうけど、私の、自分自身の生活を維持しないといけないということもある。自営業者の補助金申請はどうなのか。ダメもとで提出してみるつもりであるが、そもそも昨年は大きな病気をしてほとんど仕事をしていない私にとって、昨年の収入と比較した今年の収入源がどれくらい説得力もを持つのかが想像できない。そして、この調子でお金を量産すれば、そのうちハイパーインフレがやってきて、物の値段が急騰し、貯金は紙屑となるだろう。まぁ、それはあとで悩むとして、とりあえずのこの危機をどう乗り越えるか…
…というわけで…
(1)バイトをする
なんといっても気楽な独り身。自分の生活ならどうにでもなるわ、という自信はある。選ばなければ仕事はあるかな…。一番良さげなのは、徒歩15分ほどのところにあるヤマト運輸の早朝バイト。身体さえ回復すれば健康のためにもやりたいと思っていたところ。いいかもしれない。時給は1,300円ほどで、正直、自分の事業を時給換算するより全然割高である(笑)。あと宅配弁当の工場もあるんだよな。あそことかあまりものもらえそうでいいよなぁ。こちらも時給は1,000円Over。いずれにしても、バイトやるなら通勤に負担がなく(徒歩15分以内)あまり頭を使わず、体でシンプルにできるものがいい。
(2)新規事業を立ち上げる。
以前から考えていたPR、マネジメント事業を真剣にやる。が、これが微妙でギャラたくさん払うからくだらない音楽をプロモーションしてくれと言われた時、判断に困る。そしてそれが今の事業(私の看板)に及ぼす悪影響は避けた方がいいかもしれない。でもお金の誘惑は大きい。
(3) 以前から考えいた音楽以外の輸入事業を真剣にやる。
これは結構わくわくする! 輸入して紹介したいアイテムはたくさんあるんだ! あれこれ考えるよりこれはスタートした方がいいかもしれない。
(4) 英語をもう少しブラッシュアップして、翻訳のアルバイト。
それにはもう少しボキャブラをなんとかしないと… 勉強嫌いだしなぁ…。でもやってくうちに学のかな。
(5)海外移住を真剣に考える。
親が死んだら即検討と思っていたけど、まだまだ二人とも元気だが、そろそろ真剣に検討すべきか。そういや本当はオリンピック前にアイルランドでお好み焼き屋をオープンってのが目標だったんだよな…。夢をかなえてみるかな。
でもサボっていると収入がなくなるので、やっぱり働かないと!! さーて、どうなるか。
ところで、こちら、すごく良い話。是非読んでみてください。元気でるよ! アイルランド人ってさすがだよね。学ぶところが本当に多い。
素敵すぎる「善意の歴史はアイルランドがジャガイモ飢饉(ききん)に襲われていた1847年にさかのぼる。米先住民のチョクトー族はこの時、170ドルを集めてアイルランドに寄付した」アイルランドから米先住民へ、170年後の恩返し 感染対策支援に多額の寄付 https://t.co/LCNePNsZsU— 野崎洋子 (@mplantyoko) May 8, 2020
この番組もおすすめ。最後の方の医療関係者、特に看護師さんのコメントがなんかすごく心強かった。NHK-Plusおすすめですよ。そう、やるべきことをやったなら、あとは心配しすぎないことも大事だよね、きっと。
NHK Plus良いですね。この番組これからのヒントがたくさん詰まっている。https://t.co/7D5ujHlf6u— 野崎洋子 (@mplantyoko) May 10, 2020
イーマー・クインがこんなPVを教えてくれました。歌詞に日本語字幕ついてるよ。癒しの音楽。ぜひ。
For my friends in Japan - my new song with ‘The Watchman’ with Brendan Graham’s lyrics subtitled in Japanese. From the album #Ériu with the @rte_co out on 29 May 💚https://t.co/HPiQO5Zwui@IrishEmbJapanEN @mplantyoko @IJCC_Tokyo @mkitano22— Eimear Quinn (@EimearVox) May 10, 2020