病院で学んだ、健康維持のための意外な重要ポイント


写真はいつかの荒川土手でのミーティング。後輩がチャリンコで遊びに来てくれました。音楽業界で働く彼も、この春からニュー・スタート。いろいろ不確定な時代だけど、とにかく頑張れよーん。

さて、今日は私が入院時に学んだ意外な健康法について、情報共有できればなーと思い、ここにまとめておきます。あくまで私が入院していた病院の方針で、本来違うこともあるかもしれませんので、あくまで参考ということにとどめておいてください。あとウチの病院と呼ぶことを許してください。私が経営しているわけではありません。(よくサラリーマンの人が「うちの会社」とか言うのを聞くたびに「お前が経営者じゃないだろ」とむっとしてしまう、私は自営業者のはしくれです)


(1)歯磨きは命の次に大切?
手術のため入院してびっくりしたことは、なんと集中治療室にまで歯磨きセットを持ち込むよう指示されることです。集中治療室には、ほとんどなにも持ち込めませんし、例えばメガネ程度は許されていますが、私はどうせ寝ているだけだしと、メガネすら病棟に置いていきました。食べ物はもちろん食べられないし、出すものも全部、管経由ですから、入れ歯がある人でも入れ歯すらいらないという状態。なので私はほぼ手ぶらでのぞみました。が、そこですら絶対に持っていくようにと指示されるものは、なんと歯磨きセット。

もちろん集中治療室ではベットから起き上がれるはずもなく、看護師さんが水を吐き出す受け皿みたいなものを出してくれるのですが、そのくらい歯磨きは重要視されています。歯磨きセットの内容は水を入れるコップ。これは紙かプラスチック。要は割れないもの。私は100円ショップで買った幼稚園児が使うみたいなプラスチックのマグカップを持ち込みました。名前もマジックで大きく書いて(笑)。そしていつも使ってる歯磨き粉、歯ブラシ。すべてに大きくマジックで名前を書きます。小学生みたい!(笑)

どうせ集中治療室にいるのは1日か2日。手術終わって、意識もぼーーっとしてるし、歯磨きなんて1日くらいしなくてもいいと思うでしょう? 違うんです。だから普段から今日は外出しないし1日くらいいいやと、思っている、あなた! たとえ手術後すぐだったとしても歯磨きはやらされるのです。そのくらい重要なことらしい。毎日歯磨きしましょう。


(2)加えて朝起きたら、すぐ歯をみがくことがとても重要
歯磨きはそんなわけで院内でとても重要視されているのだけど、いつするのがベストでしょう。そりゃあ3食後、毎回という回答が模範とされるのかもしれませんが、なんと、一番重要な歯磨きは病院的には朝。しかもご飯前だというから驚きです。あくまでウチの病院の方針なんですが。

そういえばさとなおさんもいっていた。起きたばかりの口の中はうんこよりも汚い、と。その記事をいつさとなおさんが言ったか検索したけど出てこなかったけど日記の類だったと思う。でもそれは、この病院では本当に本当のことでした。私はその「うんこより汚い」というフレーズに印象づけられたさとなおさんの文章を読んでから、朝うがいを心がけていましたが、そのおかげで風邪をほとんど引きません。それは相当免疫力が落ちているであろう、今でも一緒です。たぶん、それはすごくいいことなのだと思う。

今、ウィルスの話題に多く触れることになって、妙に納得します。ちなみに例のクルーズ船で感染者の部屋の中を調べたところ、ウィルスが一番多かった箇所は枕、トイレ、テレビのリモコンという記事を見ました。枕… やっぱり顔まわり、口まわりはウィルスが繁殖してるんですね。

でも、そういう私も、まだまだ朝食前の「歯磨き」は実行できておらず、いつも病院でもらったこれでうがいをする程度にとどまっています。それでもなにもしないよりベターでしょう。




(3)睡眠はとても重要。かつ夜は10時に寝て、朝6時に起きるのが一番理想
病院から出た時は、病院にいたタイムテーブルの2時間遅れでよかろうと自分の生活タイムテーブルを設定しました。つまり夜は12時に寝て、朝8時に起きる…と。でも最近それを病院と同じ時間帯にしてから、妙に体調がいい。もともと寝るのには困らないタイプの人間でしたが、これは結構開眼です。なぜ早くからこの体制にしなかったかと悔やまれるくらい。まぁ、体調がよくなってきた時期と、ウチの病院タイムテーブルと同じにした時期とが偶然重なっただけかもしれませんけどね。

よくショートスリープを自慢する人がいますが、ショートスリープでも大丈夫な人って、全人類のほんの数%なんだって。だからやっぱり普通の人は寝た方がいい。そういえば、私が知っている仕事ができる人は本当にみんなよく寝ています。


(4)内臓のためには動いた方がいい
今は自宅で毎朝ラジオ体操をやってますが、とにかく病院で若い人(私、54歳だけど、病院内では若い方に分類されます)は動くよう奨励されます。病院内をぐるぐる、ぐるぐる。ICUから出て一般病棟に移ってからスタッフステーションの周りをぐるぐる、ぐるぐる。最初は点滴のポールにつかまりながら、途中からは普通に歩いて。最初ははぁはぁ言っちゃってました。相当な大手術だったっていうのに酷だなぁ、と思いつつもぐるぐる、ぐるぐる…(笑)でもそれは効いたみたいです。


(5)ご飯:味付けはひたすら薄め。そしてご飯の時間は7時半、12時半、6時半が理想。
健康のためにはもしかしたらご飯の回数を減らすこともありなのかも。よく1日一食とか、2食の方が体調がいい、と言う人、結構多いですよね。内臓を休めるにはそれがいいのかもしれません。が、そう思いつつも、結局のところ薬があるので、やはりこれを守るしかありません。薬を飲んでいるうちは、私もこれを守るしかないのかなと思っています。それにしても自炊していると思うのですが、本当にコンビニや外食の味つけは驚くほど濃い。病院ではひたすら薄めが奨励されます。


(6)喫煙は絶対悪。
どうやら医学的に身体にすごく悪いと明らかにデータに出ているものに「喫煙」があるらしく、ウチの病院の敷地内はたとえ訪問者であっても、それがたとえ屋外の駐車場のすみであってもタバコを吸うことは徹底的に排除されています。入院患者でも、喫煙したら、どんなに重症でも叩き出されるという警告が病院内のあちこちに貼ってある。とにかくタバコは絶対にだめ(私はそもそも吸わないけど)。副流煙ですら、気をつけてくださいと何度も何度も言われました。気をつけよう。


(7)転ばないように
退院の時、看護師さんに念をおされたのが、とにかく転ばないように、ということです。足腰が弱っているうえに、転んだら回復がとにかく遅れる。あと「家に帰っていきなり掃除とかしないようにね!」と何度も何度も言われました。


しかし自分の病気からの回復が遅かったのは、25年近く続いた気ままなフリーランス生活のせいだったのかな、と今でも思います。自分では大丈夫なつもりでしたが、例えばOLちゃんだったら、退院後は、通勤時間に間に合うように朝ちゃんと起きる、ご飯を食べるという生活がいやがおうにも待っているわけでした。ところが私の場合、だるい、眠いと思ったらいつまでもうだうだゴロゴロしていられる。これが良くなかった。多少無理してでも規則正しくするのがよいようです。

まぁ、でもわかりませんけどね。いろんな方針があうあわないもあるでしょう。でも一応病院が持っている知識の蓄積は、それなりの説得力がありますし、私も今のところはそんな感じです。今日も張り切っていきましょう!