Women's Aid アイルランドの女性アーティストたちが集結


Women's Aid。アイルランドでも問題になっているようですね。おこもり期間中のドメスティック・ヴァイオレンス。Women's Aidは、そんな被害にあっている女性たちをサポートするための団体。ここにアイルランドの女性アーティストたちが集結しました。



こういう時に出演してもらうのに、一番の女性アーティストだよね、メアリーは。温かい歌声、みんなを励ます強くて優しくて明るいキャラクター。本当にアイルランドという国のすごい財産だと思います。

前にもご紹介したメアリー・ブラックの『Better Time will come』のあとは、アルタンのマレードも登場。TG4って、アイルランド語の放送局なので、基本アイルランド語。マレードのアイリッシュはナチュラルだよねー そして久々に聞いたよ、The Red Crow。マレードはアルタンのアメリカツアー中にこのコロナのことで緊急帰国。その後落ち込んで何もできなかった、と話しています。そしてメアリーの長女ローシン・オーも出演しているんだけど、この世代はみんなアイルランド語を熱心に学ぶんですよ。だからダブリン生まれの彼女のアイルランド語もなかなかのもの。最後はマレードが心をこめてララバイを歌ってくれる。じーーーん。あ、そうそう、メアリー・ロビンソン元大統領も登場(彼女の背後には難しそうな本がいっぱい並んでる!)しますよ。20分ほどの映像。

そしてこの下は1週間前の映像ですがシャロン・シャノン宴会部長も登場する回。シャロンあいかわらず!(笑) セント・パトリックス・デイ以降、家の中の壁を塗ったり超忙しいわ。音楽的な活動もしてるし…と、超元気! 壁の色、クリームがかった紫色でカーテンとのバランスもよくとても素敵。そして、ここで例のシャロン、ギターヒーローの図も差し込まれる(笑)

で、演奏する曲が、なんとマーク・ノップラーの「Going Home」ローカル・ヒーローのテーマ。泣ける!!! そしてこのピアノの彼はいいよねぇ。今度来日する時、一緒に来ないかなぁ。それにしても、この、シャロンの音楽を演奏する時の集中力は素晴らしいですよね。喋ってる時はなんかガチャガチャと無理に元気出してる感じとか、落ち着きない感じなんだけど、こう音楽にぐっと入る感じがいい。ここが彼女の本当の安らぎの場所なんだな、って思います。



アイルランドのチャリティですが、ぜひ皆さんも寄付を。5ユーロからWeb上で決済できます。Women's Aid

しかしなかなか日本ではこういう動きって始まらないよね。それか私が知らないだけなのか…  特にチャリティとかいって、チャリティ活動を普段からしてないとそもそも説得力ないし、だいたい一匹狼が多いこの業界において、こういう事態だからといって急に結束することなんて不可能だ。今回、ライブハウスうんぬんもそうだけど、私たち音楽関係者が、今まで集結して政治家に対してロビイングしたり、社会に理解をもとめたりってことを全然してこなかったという責任もある。普段できてなかったことを、この非常事態においてできるわけない。

本当に日本でもこういうのやれたらいいんだけどなぁ。じゃあ、自分でやれよ、という話になるわけだけど、今はとてもじゃないけど時間がない。将来やるとしたら例えば名誉職の会長は誰か有名人の方にやってもらって、私が事務局長つまり雑用係。ファウンド・レイズでミュージシャンへのギャラ集めて動画集めて配信。かつ寄付的なものを、こういう女性関係のチャリティへ…って感じかなぁ。今後、業界を担っていく若い人のためにも、将来はそういう仕事にシフトしていきたいけど、今はとにかく余裕がなさすぎ。でも、そうして組織表ができたら、いっきに政治の世界へ!(笑)ってことなんだろうなぁ。そうなったら面白いかも!? まぁ、自分が最終的に何をやりたいのか、そこだよね。音楽家たちの役に立ちたい、ということであれば、そういう道もあるのかもしれない。そしたら文化予算を今の倍以上にして、日本の文化を世界に売り出すとかバカ言わないで、やりたいことをやる人を黙ってしっかり確実にサポートしてあげられるような、そういう地盤を作りたいなぁと思うけど。あぁ、夢はひろがる。

都知事や大阪の知事が話題になってるけど、あの人たちは少なくともあの仕事が好きなんだろうと思う。いろいろ評価はあれど、本当に生き生きしてるもの。私も生き生き仕事がしたいわ。

でも現実は、ここ数年は、まずこの小さな事務所を維持することからはじめなくちゃ。とにかくゆとりがなさすぎるんだよな。ま、でも今日も天気いいみたいだし、張り切って参りましょう。