さて、この長引くコロナ禍の状況の中で、そろそろ本当にウチのミュージシャンたちのことが心配になってきました。ワルシャワで彼らと直接話したり、またオンラインでの活動を応援してほしいと普段重要なメールにも返事よこさない連中が向こうから連絡よこしたりする中で、彼らの不安な気持ちがビシビシ伝わってきます。本当に辛い。まぁ、どんなに辛いかは、ここでリピートするまでもないと思うので、あえて書きませんが、とにかく辛い。
最初はなんとなく「まぁ、今まで休みなくツアーしてきたんだし、ここで休むのもよかろう。家族との時間も必要だ」と構えていた人たちも、どんどんどんどん不安になっている。
ヨーロッパでは、どうやら「2年はかかる」というのが基本的な考え方らしく、まぁ、それまで政府の援助や何かで生き延びることはできるだろうけど、そういった考え方が「諦めムード」に直結してしまっているような印象を受けています。「2年で終わる」と思うことが良いのか悪いのか。
そして、この2年を長いととるか短いと取るか。そしてそもそも果たして2年たったら、また元のようにもどるんだろうか。自分の音楽活動をまた復活できるのか、もう新しい職業を見つけた方がいいんじゃないかという人たちがたくさん。英国だったかの統計ではミュージシャンの半分が職業変えを検討しているとありましたが、本当に現状そうだと実感しますね。
ましてや、海外での活動となれば、そもそも自分の国を離れることすら、今や大変なリスクとなりうるわけで、前はちょっと風邪気味でも無理して来日していたのだけど、今や空港の検査でひっかかったら一発アウト。飛行機にだって乗れません。
そんなこともあって、なぜかこのクラウドファンディングもここへ来て大きな意味があるように強く思えてきました。始めたころは「このタイミングでどうかなぁ」と思ったのだけど、今になってこれは金額の問題じゃない。やはり、今、彼らに「日本のファンが待ってるよ」と具体的に伝えることが大事なのだと強く感じています。
とはいえ、金額もとても大事です(笑)。現状、クラウドファンディングは70%まで達成できておりまして、200万のお金が集まっています。
と言っても、CAMPFIREさんの手数料(17%、最初の50万はコロナ禍の特別措置で手数料免除)を引けば120万ほど。お客様がどのリターンを申し込まれるかでだいぶ状況変わってくるんですが、予定より工場に発注するプレス数が少なくて行けたのでJASRAC費用は予定より低く137,700円でなんとかなりそう。(まだ請求書が来ていないので正式金額未定)
あとはいわゆるプロダクションコスト(マスタリング代、デザイン費用、対訳費用、写真使用料、製造費)などが、歌詞カードが予定より大きくなったりしたことで若干あがったりしてまして25万程度になっています。
あとは郵送費もどのリターンに何人申し込むと言う結果でだいぶ変わってくるわけですが、郵送費をいったん15万くらい仮でキープしておいたとして、まだまだ1アーティストに送金できる費用は本日付で44,153円。
……す、少なっっ! 一番人数の多いルナサなんかマネージャーも入れたら、一人7,000円かっっ?! っていうか、送金するにも結構送金代かかるから全然だめやん!? ひーーーーっっ。いつも公演制作の時も思うんだけど、お金って何をやるにも本当に「かかる」。そしてなかなか「収入にはつながらない」ものなんですねぇ。
でもまぁ、初期コストが大きいからこうなるわけで、初期費用さえカバーできれば、あとは配当金額については加速していくわけです。そして初期費用はすでにカバーできています。ウチは最悪赤字覚悟でこれをスタートしたわけですが、これをやるにあたってはもう赤字にはならないことは確定した。それだけでも本当に賛同してくれた皆さんには大感謝なのですが、あとはもうすべてアーティストに行くお金に直結するわけですので、ぜひぜひ皆さんのご協力をお願いしたいわけです。
クラウドファンディング終了まで、あと2週間ほど。ぜひぜひ皆さんも私の発信する告知をRTしたり、ご自身のSNSで拡散したいただいたり等、ご協力いただければ嬉しいです。皆さんの力が必要です。(なんか選挙みたいになってきた…)