絲山秋子さん『豚キムチにジンクスはあるのか』を読みました。いや、爆笑でした。爆笑!!




久しぶりに絲山本行ってみるかーと積んである中から救出。いやーーー爆笑でした。あっという間に読めちゃった。

そう絲山さんは「おもろい」のだ。しかしこれHanakoで連載していたというのだからすごい。Hanakoを見る目が変わった。こんなおもしろい雑誌だったのね。でも絲山さん、時々うつ状態で食べれなくなっちゃったり、食べられないからこの連載が書けない…とか、とても大変そうである。が、すみません、やっぱり不謹慎にもあれこれ仕込んである爆笑ネタに大笑いしてしまいました。読んでて楽しい本です。

あいかわらず群馬ラブにあふれるエピソード。例えば群馬の野菜は冷蔵庫に入れたら負け。冷蔵庫に入れた途端東京の味になってしまう、とか(笑)。しかし一人暮らしにはポーションがあまりに大きい。舞茸とかすごい量で、ずっと延々食べても食べても減らない。

最後のお父さんのお料理、顔や視線をあわせずに実家をさりつつも「ありがと」というところなど、読み応えというか、しっかりとした一冊の本としての読後感も素敵。

それにしても爆笑だったのが冒頭の「力パスタ」(ちからぱすた)。お餅が入ってるんですよー パスタに!! 最初「えーーーっっ?!」と思ったけど、でも読んでみるとちょっと自分でも試してみようかなという気になるから不思議だ。

一方で、そんな疑いなど微塵もなくすぐ真似しようと思ったのが「ヘナッポ」=「へっぽこナポリタン風ソース」、これは爆笑だった。私もやってみよう。トーストに乗せたら、たしかにすごい美味しそうである。

あと時々挿入されるイラストもいい。絲山さん、そういうきのこ、フィンランドやスウェーデンの森の中にいくといくらでもありますよー。(詳しくは本のイラスト参照)

あとデートでもらったという卵が美味しそうで、その描写にやられた。いいなぁ、黄身がオレンジ色でパンチのある卵。それにしても群馬おそるべし。

絲山さんの本はまだセネガル本(こちらもエッセイ)が積読になっちゃってるので、これを読み終わるまでは新しい絲山本を買うのを自分に禁止しておく。早く読まなくちゃ〜。

PS
ところで群馬グルメ情報。絲山さんに教えていただいたこの発酵バター、絶品でした。また購入しようかなっっ〜