クララ・キヨコ・クマガイ『インディゴをさがして』を読みました。






いや〜素敵な本でした。2018年から日本に在住の、お母さまがアイリッシュ というクララ・キョウコ・クマガイさんの新著『インディゴをさがして』を読みました。いや〜、これは最高に素敵❤️

この本についてはダブリン在住のツアーガイド山下直子さんのブログで知りました。キョウコさんのことは全然知らなかったー。(そして不思議なもので直子さんはキョウコさんのお父様の握ったお寿司を食べたことがあるとか。すごい!)それにしても染色家で人間国宝の志村ふくみさんのことも、私ぜーんぜん知らなくて、ほんと自分の無知ぶりに呆れるのでした。いやー 深い。いいなぁ、こういう色の世界。

そして直子さんのブログにもあるケルズの書のブルーの話もめっちゃ面白いのでぜひ!! まずは直子さんのブログをお読みください。



この本は色をつかまえる女の子の話です。インディゴという名前の女の子。好奇心にあふれ新しいものにキラキラと目を輝かせ、愛を感じる心を持っていたという女の子。そしてやっぱり小心者の王様とか出てきて話は展開していくわけですが、最後の最後には、どうしてこの藍の色がインディゴ・ブルーと呼ばれるようになったかというオチにたどり着きます。なんというか民話にありがちな落ちではあるのですが、いいですよね、こういうの。

色といえば日本の色の表現も素敵。このホームページが好きで時々眺めています。日本の赤青黄色だけでは割り切れない微妙な色。

そして最近ナショジオのオカルト本で「マミーブラウン」(ミイラから顔料を取る)というのを学んだ私は直子さんのケルズの書にあるブルーについての記述にも本当にわくわく。うーん、色ってすごい。すごい世界だ。昔の人はこうやって色を見つけたのか、そしてそれを書物や着る物やいろいろな物にほどこしていったんですねぇ…  いやぁ、もう目がまわりそうな量の労力。

ちなみにマミーブラウンはWikiにも詳しく載っています。エジプシャン・ブラウンとも言うらしい。添付の画像はマミーブラウンが多用された絵画の一例でマルタン・ドロリングの「台所の情景」という作品だそうです。


ミイラから取られたと思うと、この茶色がまた深く深く感じられますよね! 

そしてブルーといえば、先日も紹介した大好きな映画のこの名シーン。メリル・ストリープの「セルリアン説法」。「それはブルーじゃない。ラピスでもターコイズでもなくセルリアン」最高だわ…日本語訳はこちらを参考に



そして岡山のジャパンデニム「桃太郎ジーンズ」とか浮かびますよねー。岡山デニムのかっこいいジーンズ、私も欲しいよなぁ!(いや、普段のユニクロで十分なんですが)

と言うわけで、この本、めっちゃおすすめです。ぜひ。


直子さんの今週末のセミナーも楽しみですね。お申し込みはこちら。