自分のことを振り返ってみれば…

先日久しぶりに旅行代理店時代の大先輩、素敵なKさんとお会いして日比谷でランチした。いや〜何年ぶりだろう。どうやら私は10年くらい前にも一度銀座でお会いしているようで… やばいわー やばいわー 記憶があやふや。でも本当にあの時代が懐かしいわ。

K先輩は、本当に素敵な方で、私よりも6つ上なので、つまりはもう還暦なんだけど、とてもそんなふうには見えない素敵な素敵な女性の先輩なのです。「年金がもうもらえる! いいですねぇー」と話を向けると「まだもらわないわよ」とバッサリ(笑)。かっこいい。

でもK先輩って、そこにいるだけで、もうぱっと場が華やかになるタイプの人。いわゆる仕事がバリバリできるキャリアウーマンで、いつも素敵なファッションで、かついつもニコニコ明るくて、Kさんのことを思い出すと、その本当に綺麗で素敵な笑顔しか思い出せないって感じなのだ。

それこそ当時の私なんて、職場で部署の違うKさんに何度となく愚痴を聞いていただいてた。ほんと赤面ものだよなぁ。

私は自分のあの数年間を「旅行代理店時代」なんて呼んでいるけど正確には会社は当時のいわゆるベンチャー企業。私のいた部署はその会社の旅行事業部だったのよ。

オフィスは最初は市ヶ谷にあって、時々ソニー出版の人とエレベーターが一緒になって恥ずかしかったわ(笑)。だって、こちとら似合いもしないOLみたいな格好して歩いていたわけだから。

そして、私ったら、この会社でも運がよくっていきなり花のヨーロッパ担当だったんだわ。なぜならたまたまアメリカとアジアに関してはエキスパートがいたのだけど、ヨーロッパ好きの人が同じ部署にいなかったから。

普通は旅行会社って、ハワイやグアム…担当になれればいい方で、普通は国内旅行の、しかもオペレーターから始めるのよね。ところが私ったら資格もないくせに一気にヨーロッパ担当の営業担当になったんだもの。やっぱり運が良いのよね。

ちゃんと給料分の仕事できてたんだろうか、まるで怪しい若い頃の私。思い出しても赤面ものだ。でもほんとKさんもお話しされてたけど、今や東証一部上場企業になっちゃったこの会社のそういう時期に関わり合いになれたことは本当に幸せだったのかもしれない。

今、この会社は、いくつもの子会社を抱える大きな会社になり、業務内容もだいぶ当時と変わったようだ。立派なホームページに掲載された業務内容を読んでみても、BtoBビジネスばっかで、プータローの私には全然内容がわからない(笑)。

私とたいして歳の変わらない社長のTさんの笑顔も昔のキラキラ感はないけれど、とにかくお元気そうだ。そういやT社長、やめたあとも一度メールしたことあったっけなぁ。「野崎ちゃん、いつでも戻ってきてね」って言ってくれてたよなぁ。お世辞かもしれないけど。

とはいえ、ほんとTさん以外知っている人は誰もいなくなってしまった。私が再会したK先輩もこの会社はとっくにやめていて、外資をへたあと、今は内幸町にオフィスを構えられて独立されている、かっこいい女社長さんだ。

それにしても、懐かしい。あの会社は、なんというか普通の会社だった。普通にきちんとした身なり、きちんとした言葉遣い、きちんとした電話応対などが必要な、そういうオフィスだった。

私のキャリアにおいてそういうことが必要な、唯一の会社、唯一の2年間だったかもしれない。

他はジーンズとTシャツで仕事しててもまったく問題ない職場だったから。ほんと私ったらふざけた社会人で、当時も、OLの格好はまったく似合わず、コスプレよろしくサイズのあわないスーツ着てたんだろう。

当時も化粧はほとんどしてなかったけど、スカートじゃないとダメという会社だったので(今ならセクハラだわ…)一応スカートもはいてたんだよ。

それにしても当時は英国系のクライアントさんに恵まれて、本当に楽しかった。お世話になったたくさんの人の顔が浮かぶ。

会社は嫌で嫌でやめたはずだったけど、すべてがいい思い出で、なんでやめたのかも今となってはうまく思い出せない。

Kさんも言ってたけど、ほんとサークルみたいで楽しい会社ではあった。ぐちゃぐちゃではあったけど若いパワーにあふれていた。みんな若いのにすごく責任ある仕事を任されていて、私の上司は年下の男性だった。

私もうまく上の人たちに協力していけるような人間だったら、今ごろ大きな会社で出世できていたかもしれない。

ところが、当時の私といったら、まるで自分のことしか考えておらず、自分の才能(あるのか、そんなの?)をいかに生かして海外と関係ある仕事ができるか…そのことばかりを考えていた。

それにしても、普通のいわゆる会社然とした会社に勤務できたあの2年間はいい経験だったよなぁ。そして残念ながら当時の仲間で今でも付き合いがあるのはK先輩だけなんだけど、例えばみんなfbでもやっててくれれば再会できるのになぁ、と思ったり…。

ま、私に会いたい人は私の方は名前をググればなんらかの連絡方法が出てくると思うので、向こうがたまたま思い出し連絡とりたかったら連絡くるんだろうし…と適当に構えている(笑)。

それにしても当時の旅行事業部のみんなに会いたいよなぁ。そして当時お世話になったことによくお礼を言いたい。特に女性の先輩たちにはすごくお世話になった。そういえば、女の人がバリバリ働いているという環境も当時は珍しかったかもしれない。

それにしても懐かしい。素敵なランチ(写真参照)をK先輩にゴチになってしまった。本当はこの日はK先輩にご協力いただいちゃったウチのクラウドファンディングのお礼の会だったのに… ありがとうございます。

ランチのあとはホテルのラウンジにてアップルパイまで食べちゃって、いや〜。ハッピー。

まさかあの会社にいたころ、25年後くらいにこんな風になっているとは想像もしてなかったと思うよ。本当にあのころの私に教えてあげたい。いろいろあったけど、夢はかなっているから大丈夫だよ、って。







このランチをいただいた日比谷の新しくできたOKUROJIは、JRの高架下の再開発。古いレンガの壁がところどころ露出しながらも新しくてワクワクするようなお店が並び、とても素敵な感じだった。

でもまだオープンしていないところがあったり、このコロナ禍で、飲食、小売、すべてこういう商売も大変だよね…