角幡ウヤミリックくんが亡くなったことを今朝角幡さんのツイートを見てしった。ショックだ。 ウヤミリックくんはうちのチラシにもなってくれた。歴代THE MUSIC PLANTのチラシの中でももっとも好きな1枚。写真:角幡唯介さん、デザイン:高橋そのみさん。完全にチームの中心が抜けてしまった。2頭ともがむしゃらに橇を引くいい犬だったのだが。自分で育てた犬が死ぬのはつらい。今年はまた一から作りなおしだな。
— 角幡唯介 (@kakuhatayusuke) December 6, 2020
子犬は元気ということで、ウヤミリックの子供もいるはずだから、後継ぎとして育てよう。
「どこか素敵な場所で」
彼女はぼくにやさしさを与えてくれた
友として 恋人として
彼女の顔をときどき思い浮かべてみる
この空のどこか高いところに
ぼくたち2人はいろんなことを学びながら成長してきた
ぼくたちの人生がどんな素敵な旅路となるか
荒波をわたる航海をへて
たとえようもない穏やかな海へとぼくらはたどりついた
彼女の微笑みは 幾度となく
苦難の底にあるぼくをすくいあげてくれた
彼女が残してくれたいくつかの言葉をぼくは決して忘れない
彼女は素敵な鐘の音を鳴らしてくれた
彼女の気取りのない謙虚さ
彼女の気品あふれる美しさ
いま彼女は新しい人生を歩みはじめたんだ
どこか素敵な場所で
悲しみに沈み 起きあがれないときに
どうすれば笑顔を見せることができるか彼女は教えてくれた
そして聖なる庭で
新しい生命が花開いた
彼女は来るべき世界の姿を描きだし
どうやってその世界を実現させればいいかを示してくれた
彼女は何ものにもかえがたい愛情を残してくれた
永遠に滅びることはない
いずれぼくが彼女のあとを追うときがきたら
ただひとつだけ願いがある
彼女に道を案内してもらいたいんだ
いつのことになるかわからないけれど
彼女の愛情こそが生命と幸福の源
彼女の残した足跡をたどって
ぼくはよりよく生きることができる
どこか素敵な場所で
どこか素敵な場所で
どこか素敵な場所で
(訳:タイコウチ)Glenn Tilbrook Song By Songより
スクイーズの大傑作。ウヤミリックと今年亡くなった友達たちへ。タイコウチさんの素晴らしい訳でお届けします。
しかしワンコに感情移入するのはイヌイット(彼らの言葉で「人々」という意味)らしくないよね、と思いつつも… つらいよね。ご冥福をお祈りいたします。角幡さんが「どこか素敵な場所」に行く時は、ウヤミリックが先導してくれることでしょう。まさに犬ぞりに乗って。ありがとう、ウヤミリック。
角幡さんのエッセイ「人間とイヌ」は素晴らしいです。よかったら、ぜひ。下記収録。