なんだか無性に『羊たちの沈黙』が見たくなり、オンラインではどうやらU-NEXTというやつでしか見られないことがわかったので、一ヶ月だけと思って契約してみた。そこでやっと見れたよ。ちなみにNetFlixも一瞬で解約してしまった私だけど、これも飽きるまでは続けてみようかなぁ、とも思う。
いつだったか映画評論家の人が(町山さんだったかな…)演出でやたらクラリス役のジョディ・フォスターの小柄さが強調されてる、って評してたのを見かけたけど確かに今、改めて注意深くみてみると、彼女がすごく大きな警官たちに囲まれていたり、エレベーターの中で大柄な男性研修生たちに囲まれる中で一人だけチビだったり、すごく興味深い。確かにフェミニズム的な視点から眺めるのも面白い。デミ監督はその後のメリル・ストリープの母ちゃんロッカー映画とか、『レイチェルの結婚』とか女性が主人公の映画が素晴らしいよね。
しかしジョディ・フォスター、いいよなぁ。なんといっても声がいいし、演技もとても素晴らしい。デミ監督は、それ以前の彼女の役柄がリアルな彼女とあまりにかけ離れたものが多かったため、この映画でリアルな彼女を出そうという意図もあったらしい…というのをどこかで読んだ。うん、それが成功したよね。
こちらは30年後の二人の会話。
30年後の二人の会話❤️ Jodie Foster and Anthony Hopkins Reunite for ‘Silence of the Lambs’ 30th Anniversary https://t.co/KkAXIquj70 @varietyより
— 野崎洋子 (@mplantyoko) January 20, 2021
それにしても『羊たちの沈黙』におけるアンソニー・ホプキンスも圧巻だ。このあとの『ハンニバル』は明らかな駄作だったし、一方の『レッドドラゴン』はかなり好きだったけど、やっぱりデミ監督の最初のこれにはかなわない。これが一番。あぁ、もうこの映画のすべてが好き!
アンソニー・ホプキンスは、改めて過去の名作『エレファント・マン』も見たんだけど、これも本当に素晴らしい。とはいえデヴィッド・リンチのこの名作で印象に残ったのはアンソニー・ホプキンスよりも、あのロミオとジュリエットのシーン。そこで涙、涙。いやー、素晴らしい。本当にパワフルな映画です。