五十嵐正先生入魂の一冊!『ジョニ・ミッチェル アルバムガイド&アーカイヴス』

花の中に置いてみました(笑)


五十嵐正先生がこんな書籍を出したとのことで、ご紹介。いや〜、おめでとうございます。

まずは昨日放送された五十嵐さんが出ているラジオ、お聞きください。CDショップという体で稲垣吾郎さんが店長、そして店員さんの女性が、あれこれ音楽を紹介する番組。で、そこにジョニのエキスパートとして五十嵐さん、登場。五十嵐さんも昔金沢とかでレコードショップの店長をやっていたんですよね。というわけで、五十嵐先輩店長と吾郎店長がお話ししてるラジオより。あと一週間くらい聴けるはずなので、お早めに!


それにしても一家に一冊、この本、って感じです。ジョニ・ミッチェルとかいって、大好きなんだけど、なかなかこういう風にまとまって知る機会がなかったので、わたしは重宝しそう。実は大ファンといっても、アルバムを数枚持っている程度で… まだまだ知らない曲だっていっぱいある。 こうしてディスクガイドをみてみると圧巻の歴史だよなぁ。

湯川れい子先生、鈴木道子先生という女性音楽評論家の草分け的存在のお二人による貴重なインタビュー記事再録も資料的な価値大。特に湯川先生はジョニの見栄えがあまりよろしくないことをしっかり書いてらして(笑)またラリーとの子供のことを直球で聞いたりして女性同士でしかつっこめない話題だよなぁと思いつつもホント、時代を感じる。

それにしてもジョニのルックスって面白い。複数のジャーナリストは美人で…と書いているが、わたしは「そうかぁ?」って、いつも思ってた。確かに若いころの写真ではピンクの服やミニのワンピースなど可愛いかっこうさせられているし、金髪のストレートヘアーがとても素敵だけど、顔のパーツや骨格をみると、どうしても美人とは言えない。タッド先生の本によれば、お父さんはノルウェー系でサーミの血が入っているのではないかという記述もあり。わたしはカナダだからネイティブアメリカンかなぁ、とも思ったりしていたのだけど。ま、それはさておき…

メアリー・ブラックが教えてくれたジョニの言葉にこんなのがある。「人はあなたが変わったと言っては批判し、変わらないと言っては批判する。あなたがすべき唯一のことは自分の心に従うことだ」と。いいでしょ、これ。わたしも何かの折りにつけ、この言葉を思い出してきた。そのメアリー・ブラックのアルバム『Shine』も元夫のラリー・クラインがプロデュースした作品としてこの本に掲載されている。

わたしがリアルタイムで一番ちゃんと聞いたジョニのアルバムはこの『Night Ride Home』。若いころも好きだけど、このくらいの枯れた感じの声が大好き。可愛い声よりも、歌い回しとか、息の抜き方とか、こっちの声の方が強調されていて、いいと思う。このアルバム、めっちゃかっこいいんだよなぁ。もう死ぬほど聞いたわ…。

しかしジョニ・ミッチェルとかいって、どっかでライブ見ておけばよかった…  いまとなっては無理な話だけど。一度ライブを見てみたかったよねぇ。

ここでわたしの好きなジョニのカバー。  

ちなみにメアリーは1999年にBBCのジョニの特集番組のMCを担当しました。ジョニ・ミッチェルの公式ページにその書き起こしがあるよ。
そして、こちらは最近の作品ですが、カーラ・ディロンによる「River」泣けますな。

だいぶ前ですがクラナドとポール・ヤングによる「Both Sides Now」

というわけで、ほんと「一家に一冊」。音楽好きの方なら持っていなくちゃいけませんよ。