2021年4月7日水曜日

都立駒込病院ありがとう


歯医者以外の病院とは無縁の生活を送ってきたわたしが、数年前に癌になって初めて入院し、お世話になった駒込病院。

この春から、転院することにしました。理由は現状の病院に不満があったわけではなく、担当医が異動になったからです。

駒込病院での最後の外来アポの時、N先生の異動は前から情報キャッチしていたのだけれど、N先生はわたしがN先生についていくことは想定していなかったらしく「よかったよー 野崎さん残してくの心配だったんだよー」と言ってくれた。一応悪い部分は切って貼ったものの、現在の私の状況は、そのくらいグレイらしい(笑)。CTスキャンでもMRIでもよくわからない部位の癌だったから。

それにしても外科医というのは不思議な職業です。異動も多い。うちらみたいにちょっと就職したら「不満があるからやめてやるー」とひっくり返すわけにもいかず、手術が好きだったら立派な施設のある大病院にいるしかなく、なかなか難しい。

ちなみに転院先は偶然なんだけど友達が教授秘書をしてたり、わたしを切ってくれた執刀医のH先生がいたり、N医師はもちろん、お世話になったO先生もいるし、もうN先生以外誰も知らなくなってしまった駒込病院に残るよりは安心だという判断もある。

いつだったか外科医のドキュメンタリーを見ていたら先生が出てきて「助けられなかった患者さんは、忘れられないんですよ」とインタビューに答えていたのが沁みた。いろいろ考えるよなぁ。治ってしまって忘れられるというのも幸せなのかもしれない。

もっとも受付から血液検査への流れとか、精算の手順、通い慣れた院内のナチュラルローソンとかいろんなことが慣れた駒込病院を去るのはちょっと寂しい。

病院ってなんか好きです。自分というアイデンティティをすべて捨て、患者番号NO.XXXとしていられる。もちろん自分が治療の主体にならなくちゃいけないわけで、主治医との連携プレイで治療方針を決めていくわけだが。でも番号XXXになって、自分の普段の仕事のこととか忘れられるのがいいなぁとは思った。海外出張よりも実はよっぽど非日常で、すごく良い気分転換になるようなぁと思ったのでした。

本当に駒込病院では最初の担当医、女性の失敗しないD先生から始まって、長くお世話になりました。

寂しいのは看護師さんたちに会えなくなることです。108病棟の看護師さんたち、みんな天使みたいな人たちだった。実際、まわりはおばあちゃんばかりだったから、キャラT(看護師さんから見たらセントパトリックスデーの緑のTシャツもキャラTなのだ)+リラコにボッサボサの髪で歩いているわたしは珍しく思えたのかも。いつぞや京都の羊羹を送ったら「受け取れません」で戻ってきてしまったので、なんかお礼がしたいなぁと思いつつもどうしようか悩んでいるところなんだ…。あ、そうだ、お手紙書こう。お手紙なら受け取ってもらえるよね。

それにしてもお世話になりました。またお世話になるかもしれない。

外科医と知り合うようになってから、いろいろわかったことがある。なんつーか、みんな医療を信じてるんだよね。だから「もらったあの薬が効いた」と言えば、みんなすごく嬉しそうだし、「今いちよくわからない」といえば残念そうにする。先生たち、薬を信じてるんだ、とわたしなんかは思う。私は薬なんか信じてなかった。そもそも身体の中は大自然。人間が作ったものでどうにかなるわけないじゃんくらいに思っていたわたしなんだが、あの先生たちの反応(特に今の主治医のN本先生なんて、その点、すごくいい)を見ていると「先生のためにも飲まなくちゃ」と思う。患者なんてそんなもんだ…  なんかいろいろ考え方が変わった。

とりあえず本当に本当にありがとう、駒込病院! あ〜っっっ、そうだ放射線のH川先生や、消化器内科のC先生にもお礼の手紙書こう。お世話になりました。そして新しい病院、どうぞよろしく。

今年に入ってからミュージシャンと一緒に作っていく感覚がたまらなく良いTOYKO SCREENING。「お客さんが会場にあつまっていて大きなスクリーンとPAはある。ギャラはこれこれ。何をやるかは自分で決めて」という発注でやってます。アーティストの性格がすごく出る(笑)。今回のペッテリもペッテリらしくて爆笑。なんか思い出すなぁ、この空気感。

前回のすでにあるものをアルバム順に並べる方法で送ってきたウォリスとかはなり違っていて、なんというか実際のコンサートに近い体験ができると思う。アーティストと一緒に何か作っていくって本当に楽しい。4月20日 19:00より。¥4,500+ドリンク代。美味しいフードもついてますよ。詳細はここ。

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