輝&輝(KIKI)時つ風(ときつかぜ)ツアー東京公演に行ってきました

いやーーーー よかった。すごくよかったです。輝&輝(KIKI)のとしまホールでの自主公演。そして感想はやっぱり「かっこいい」だったのでした。二人とも若くて可愛いから、なかなかそう評価をする人はいないかもだけど、私は本当に輝&輝(KIKI)の二人はかっこいいと思うんです。

この手のホールって音響も照明も、基本的なものしかないから、こういう公演を制作するの、ものすごく大変だし、難しいんですよ。でもすごくしっかりした公演になってた。1部はしっかりとシンプルに硬派に民謡を聞かせ、2部はピアノとパーカッションも入ってドライブする感じが、これまた「かっこいい」。

あと公演の構成もものすごく上手い…というのはだいぶ前のホール公演(日暮里だったけか?)を見た時も思ったんだけど、全然飽きさせないしっかりした構成で、本当によく考えられている。照明とスクリーンの演出がとても凝ってたなー。いや、豪華な機材が入っているというのでは全然ないのだけれど、きちんとそれぞれの楽曲の世界観を演出することにも成功していた。さすがだわ…

これだけの自主公演を、しっかりと自分たちで作ってるんだから輝&輝って本当にすごいと思う。彼女たちみたいなバンドは、あっちで呼ばれ、こっちで呼ばれ、そういう仕事が多いからそれをこなしているだけでも十分忙しいであろう。そこにあえて、こういう自主公演を打つということは、本当に大変だと思う。こういう自分の看板をしっかり作っていくっことはすごく大事だ。それができてないミュージシャンは多い。っていうか、みんなやりたいと思っているんだろうけど、諦めちゃう人が本当に多いんだよな。でも、その気持ちもわかる。だって、本当に大変だからね。

でもそういう苦労とかまったく感じさせずお客さんをしっかり楽しませるところも彼女たちのプロフェッショナリズムだ。もちろん音楽が素晴らしいこともそうだが、お客さんはチケット代を払い、時間をさいて出かけてきているわけだ。それを絶対に裏切らない。

あと今日じっくり聞いて思ったんだけど、三味線ってのもなんていうか特別な楽器なんだよね。私は三味線とか全然素人でわからないのだけど、なんか不思議な楽器だと思うよ。なんていうか、演奏者が出す音とは別に不思議な別の音が聞こえている時がある。空気の中の何かが共鳴しているのか、風の音に近いというか。弦がブンブンいっているのももちろんだけど、それとは、また別に何かがそこに存在している。ちょっとモンゴルやトゥバの喉歌みたいな感じかなぁ。加えてギターとかと同じ「竿もの楽器」ならではの、ロックっぽさ。うーん、いい!

それにしても、今こういう時代に伝統系はまじで強いね。そもそもこういうジャンルって、個人の成功ということでは済まされないからね。ミュージシャンは、もう何百年も流れてきた流れの一部をになっているわけで、だから自分がどうこうということではないんだよね。そういう立ち位置が彼女らを強くするのだと思う。

ところで知り合いのフィンランドバンドが輝&輝の大ファンでこの映像を狂ったように見ているらしい(笑)。彼らを来日させて二人に共演してもらったら、めっちゃ面白いだろうなぁ!! っていうか、そういう夢を諦めちゃだめだな。


というわけで、夢云々の前にこちらの公演もぜひよろしく。なんと5/11まで北とぴあのチケットセンターが閉まっちゃうから、ちょっとチケットが売れるのかどうか、とても辛いのだけど、私も負けないっっ! 頑張るよー。

しなやかで優しくてフリーダムな松田美緒さん、そしてかっこいい輝&輝(KIKI)。すごく楽しみだ。詳細はここ。