おかんアート再び 人生の先輩、年配の女性のために

さてさてだいぶ暑くなってきましたが、編み物、まだまだやってますよ。世の中には木綿の毛糸でやるサマーニットというものがあるんです。

というわけで、今回も誰かにあげるための「おかんアート」。

今回のネタになってくれたのは、いつも仕事を手伝ってくれる友人のお家。彼女には私が最悪に具合が悪い時、さんざん現場を手伝ってもらったのだった。で、そのお礼もかねて当初、彼女のご家族に何かを…と思ったのでした。

だいぶ前に赤ちゃんニットを編んだ時はあれも楽しかったけど、彼女の家は大家族で姪っ子さん、甥っ子さんもいるので、彼らに…と当初思っていたのだけど、なにせ三人もいるからハードルが高い。赤ちゃんニットを編むのは楽しかったし、小さいからあっという間に編めるのだけど、お兄ちゃんはもう小学校5年生。これは難しい年齢。おばちゃんの友達の編んだニットなんぞ興味がないだろう。かといって、兄弟姉妹の場合、全員に同等のものを贈るのは大原則。…とあれこれ考えていたら、彼女の家には95歳のおばあちゃんという最強のキャラがいるのを思い出した! おばあちゃんには私が具合悪い時、手作り餃子や枝豆をいただいたりしている。これはお礼をしないと…

最初ポップなグラフィック・セーターをイメージして「幸せなおばあちゃん。100歳」というデザインを作り見せたのだけど(上記写真)、友人は「いや、美容院に着ていけるものじゃないと」とのこと。

なるほど! お年寄りってそうなのか…  確かにこのくらい高齢になれば、外出を促すことは家族にとって大きなミッションなのだ。そして彼女いわくお年寄りの服の丈は長く。腰がしっかり隠れないとだめだ、と。なるほど勉強になる。丈が長くないと年配の女性にはつらいのね。

そこであれこれデザインを考えてカーディガンを編み始めた。おばあちゃんは薄い紫色が好きだという。なるほど。そういう色がお年寄りは好きなのか!? 当初濃紺とか、グレイとか、茶色というのがいいかと思っていたんだけど、いろいろ目うろこだ。綺麗な薄い色が好きなのだ、という。


加えて赤ちゃんと一緒で頭からかぶって着るものよりも前開きでないとつらいよね…と話していただのだが、某雑誌にのっていた「ミセスのためのニット」として掲載された写真を友人に見せると「あら、これ若く見えて素敵」という。なるほど、そういうものか!!

というわけで、編み始めました。編み始めると、こういう模様編みって楽しいのよねーーー。で、編み目になれたころあっという間にサマーセーターはできあがっちゃったのでした。

おばあちゃん仕様で、丈はかなり長め。袖ぐりも長くとっています。これを見てもわかるとおり右側の袖ぐりの広い目が多すぎたのか、なんかゆるゆるなんだよね…  これ着ちゃえばごまかると思うんだけど、どうかな…。あんまりひどい場合は編み直しだな。








で、すっかりこの模様編みが気に入った私。もっと編みたいというわけで、今度は別の友人のお母様のために編み始めた。

実は彼女のお母さんには編み棒のセット(買ったら2、3万しそう)をいただいたのだ。このセットのおかげで、今の私がいる。これは編まねばなるまい。同じく写真を見せると、お母様はピンク色が好きなのだという。というわけで、こちらも完成〜

ピンク可愛いなー。しかも同じものを2度編んだから、こっちの方が比較的上手くなっている?! 色を自分好みに変えて自分の分も編んでみようかな。

さらに! これまた別の友人のお母様から、大きくて立派な鉢植えをいただいた。ちょうど余ったコットン毛糸があるから、これで…とお礼の夏のスカーフを編みました。この模様も編んでてすごく楽しかった!! しかしどうしても真っ直ぐにあめず、菱形になっちゃったのはご愛嬌。すみません。

というわけで、お礼ニットはまだまだ続く。

お礼ニット・オカンアートのコツは、細かいことを気にしないこと。これもよく見ると穴があったりひどい出来。でも気持ちは通じるよねー

まだまだ編みます。こんなにたくさん編むと1つ1つの価値が下がっちゃうかしら。そんなことないよね。だって労力はかかっているんだし… (爆)

でも編み物は努力すれば完成するからいい。公演はどうなる? 努力だけではどうにもならん。関係者が協議中で、今日には結論が出る予定の北とぴあ公演。なんとかなりますように。詳細はこちら。


明日は明日でTOKYO SCREENINGの第3回の公演の詳細を発表します。こちらもよろしくねー 

今日はこれから今度某媒体で始まる連載企画の取材です。かなり楽しみ!