松田美緒さんがウルグアイのラジオに登場

松田美緒さん、プロモ映像撮影風景   Mio Matsuda facebook Pageより

松田美緒さんがウルグアイのラジオに登場。ウーゴからのコメントもあります。よかったら、お聞きください。字幕付きです〜



時間のない人は、こちらの省略版文字起こしを読んでくださいまし。

フェルナンド(DJ): 今日の番組はとてもスペシャルな内容。まずウーゴに松田美緒の紹介をしてもらいましょう。
 
ウーゴ:やあ、フェルナンド、Mioについてコメントしてほしいって? 日本でツアーしていた時に幸運なことに彼女に出会った。トリオ・ファトルーソで12都市でコンサートをしていた時さ。Mioとは数え切れないほど一緒にコンサートをした。
 
Mioは大の友人さ。彼女は今回のアルバムで9曲のウルグアイの作品、2曲のアルゼンチンの作品を録音している。基本は僕とアルバナ・バロッカスのHA DUOで演奏した。ゲスト・ミュージシャンにカンドンベ・グループのファミリア・シルヴァのマティアス、ギジェルモ、ウェリントンが参加している。

Mio Matsudaはものすごい歌手だ 底知れない歌手だよ。巷ではあまり聴けないかもしれないけど言っとくよ。Mioは最高の歌手だ。
 
 Esa tristeza / Eduardo Mateo 「その悲しみ」
 
フェルナンド(DJ):Mioは日本の京都に住んでいますが、若い頃からその歌声で世界に近づきました。実は、私たちが彼女に連絡をとったのは、その声だけでなく彼女が歌っている本質が、その魂が我々に語りかけるからでした。
 
松田:こんばんは、フェルナンド あなたのカフェ・トラードに招待してくれてありがとう。ウーゴのおかげであなたと出会えて私もとても嬉しいです。その経緯についてちょっとお話ししますね。
 
2007年にブエノスアイレスに1ヶ月住んだ時に、フェスティバルでウーゴの演奏を聴きました。衝撃的で心の底から感動して、いつか彼と歌うことができたらと夢見ました。すると翌年に日本でのフェスティバルに招かれ幸運なことに夢が叶いました。

初めてのリハーサルの時から理解しあえた私たちは、2年のうちに「クレオールの花」「コンパス・デル・スル」を録音しました。また南米ツアーもしました。
 
私は日本で生まれたけど、いつでも心は世界にありました。18歳の時ブラジル人の友人ができてポルトガル語を勉強し始めました。他の言語でもそうですが言語と音楽はいつもセットなので、ポルトガル語を学ぶためにファドのCDを買ったんです。

アマリア・ロドリゲスのファドを聴いた時に その歌声とポルトガルギターの音色の虜になり、アマリアを真似してファドを歌い始めたのです。それからリスボンに住みアンゴラやカーボヴェルデやブラジルのアーティストとの出会いで、大西洋の歌手になりたいと思いました。
 
それからたくさん旅して、様々なルーツ音楽を歌いました。いろんな国のアーティストと歌いながら多くを学びました。私にとって、ラテンアメリカは偉大なる音楽の学校です。出会った素晴らしいミュージシャン達のおかげで南米の音楽の豊かさを知ることができました。
 
本作を作るきっかけは、私のライブ配信Through the Windowのためにウーゴの曲を歌ったことでした。ウーゴにパンデミックの時に作った歌を送ってくれないか頼んだところ、「トンボの旅路」という美しい歌を送ってくれました。

「きみの空には子守唄 太陽はきみに歌った おやすみなさい」「おやすみなさい」は日本語です。しかも日本人のギタリストにリズムとフィーリングまで教えてくれました。
 
そして彼の曲ばかりでCDを作りたいと言ってみました。するとウーゴはウルグアイの他の作曲家の曲も送りたいと言ってくれて、私はとにかく嬉しくてプロデュースをお願いしたのです。

アルバム作りはとても楽しくインスピレーションに満ちてパンデミックの中で、私に命を与えてくれました
 
El Viaje de la Libélula / Hugo Fattoruso 「トンボの旅路」
 
次はウーゴの曲の”Hurry!”を紹介したいと思います。9月に発表したシングルで全てのプラットフォームでお聴きいただける曲です。とても美しい、時空を超える愛の歌です。

歌詞では「きみと一緒にいるために密林を抜けなきゃ」とあるので、ミュージックビデを自然の中で撮りたかった。それを、京都と徳島のよき友人達のおかげで実現できました。

これはウーゴの宇宙的な音楽と彼が教えてくれたウルグアイの素晴らしい音楽世界への日本からの返答です。
 
フェルナンド(DJ):神々しい松田美緒の歌声。素晴らしい編曲。"Hurry"の歌詞で「密林を抜けなきゃ」とありますが私たちが "la selva esa luz"「密林、その光」 を作曲した時、完全に直感的にその密林のことを歌ったのです。

私たちの根源、居場所、疑いなく直感が知っている場所。それは現れる光。行くべき道を示し、落ち着かせ安心させ、生命をくれるもの。この曲から名付けられたアルバムの中の密林を進みましょう。きっと彼女がもっと身近に感じられるでしょう。
 
松田:“La selva- Esa luz”はウーゴが最初に送ってくれた曲なんですよ。この曲を聴いた時、最近作られた曲なのかと思いました。歌詞が光、密林、暗い時代の希望を歌うからです。その歌詞にとてもインスパイアされ ウーゴの編曲も最高で違う宇宙への道が開くような感じでした。
 
「今、違う時間を生きている。湧き上がるものが私を生かし、いろいろな次元を知っている。もう後戻りはしたくない」歌詞のこの部分に最も共感します。私たちは今違う時間を生き、後戻りはしたくないから。

この歌を歌う時、私たちが生きている今を思います。変化することへの必要性。本質と純粋な愛を生きて、意識を変えながら別の次元へ行くのをを恐れないこと。だからフェルナンド、あなたがこの歌を作った時の話に驚き、感動しました。
 
La selva-Esa luz / Fernando Torrado Parra - Ricardo Lacquan 「密林、その光」
(ウルグアイのラジオ番組「カフェ・トラード」にて  2021年10月3日放送)



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